前職について
―まずは前職について教えてください。
航空業界で約12年間働いていました。
1社目の会社では、地上職のグランドスタッフとして働いた後、異動で客室乗務職に転向し全国を飛び回っていました。
その後、29歳で知人の紹介により外資の航空会社に転職し、日本と世界各都市を繋ぐ新路線の開設業務を経験しました。
担当した都市は、フィリピンのセブ、ベトナムのホーチミン、台湾の高雄など様々です。
―航空業界のあらゆる職種を経験されたんですね。
はい。
新路線の開設業務を行っていた2社目の会社では、客室乗務員の採用試験官も一部任されました。
採用面接では、既存社員との相性や今後どういう仲間と一緒に働きたいかを考えながら、会社の未来像もイメージしていました。
採用の経験は社員や組織といった会社の内側に目を向けるきっかけになりました。
ランドネットに転職した理由
―航空業界で活躍の幅を広げる中、当社への転職を考え始めたきっかけは何ですか?
5年、10年先の将来を考えた時に、「今のうちに違う業界でも学んでおきたい」と思うようになりました。
航空関連の企業数は限定的で狭い業界ですし、職務内容も汎用性が低いように感じていたからです。
一方で、採用関連の仕事はどこの業界でも通用する仕事だと思いました。
職種を人事に絞り、キャリア形成を考えるようになりました。
―当社に入社した理由を教えてください。
ランドネットは、とことんチャレンジできる環境の為、今後のキャリア形成が優位に働くと思い入社を決めました。
実は、転職活動中は業界を絞らず、企業の成長性や社風などで転職先を探していました。
ランドネットは私が入社した2017年以前から業績が右肩上がりで、不動産業界でも上昇志向の強い会社だと感じました。
社内見学をした時に、賑わうオフィスの雰囲気が伝わった他、入社後に人事として働く自身の姿がイメージできましたね。
入社後は採用に携わり、その後チーム編成が行われ、現在は労務をメインに担当しています。
人事部労務チームの仕事内容
―所属している人事部労務チームの仕事内容を教えてください。
人事部労務チームの仕事は主に3つです。
①勤怠管理
就業管理システムに打刻された時間を基に残業時間の管理、休日数の確認、エラーの確認、有給の管理等
②給与計算
勤怠データを基に給与ソフトを使って給与計算
その他、月途中で入社した社員の給与や賞与の日割り計算、交通費の計算、インセンティブ計算等
③各種保険の手続き
健康保険・厚生年金保険・雇用保険の手続き等
勤怠管理は、就業管理システムで残業が多い社員を洗い出し、リストにまとめます。
労働時間の実態を会社全体に意識付けることで、残業規制に抵触することなく社員が安心して働ける労働環境を作る狙いがあります。
―労働時間の改善にも働きかけているんですね。「給与計算」は具体的にどんな仕事ですか?
給与計算は、勤怠データを基に給与計算ソフトで社員の給与を自動算出できます。
例外は、月途中で入社した社員や退職者の交通費など、日割り計算する必要があるケースです。
その場合は手計算となり、誤算にならぬよう労務チームの社員間で複数回Wチェックを行った上で、給与データを作成しています。
―社員の給与は労務チームによって、正確な金額で口座に振り込まれているんですね。
こうしたルーティン業務以外にも、健康保険や厚生年金など各種保険の手続き、年末調整、健康診断の通知といった年一の業務があります。
労務チームは、労働に係るあらゆる事務処理を担っています。
仕事のやりがい
―人事部労務チームとして、仕事のやりがいを教えてください。
「全従業員の労働環境を守っている」という存在意義を感じられる点が、やりがいにも繋がっています。
こうした仕事に対する責任感の表れなのか、労務チーム4人のうち3人が衛生管理者の有資格者です。
衛生管理者は労働安全衛生法で定められた国家資格で、従業員の健康障害や労働災害防止の為に活動する存在だと位置づけられています。
―従業員にとって、何かあった時の頼り処になりそうな気がします。
長い会社員生活では結婚して子供が生まれたり、体調が悪くなって働けなくなったりする等、生活が変化することも考えられます。
そんな時に助けてくれるのが社会保険であり、社員は育児給付金や傷病手当金を受け取ることができます。
ただ、こうした公的な給付金は自動的に給付されるのではなく、所定の手続きが必要です。
給付の対象者に対しては、情報を周知して保険を活用できるようサポートする等、社員の生活を守るのも私たちの役割です。
人事部労務チームで活躍できる人とは?
―労務の仕事に向いているのは、どんな人ですか?
コミュニケーション力があり、学ぶ意欲の高い人が向いています。
まず、労務は他部署の社員と関わることが多い仕事です。
年末調整に必要な書類の未提出者や、健康診断の未受診者に催促をする他、産休・育休、休職の案内や手続きを必要とする場合もあります。
その為、社員に対する関心を持ちながら上手にコミュニケーションを図れる人が求められます。
―学ぶ意欲は具体的にどの場面で必要になりますか?
労務の仕事は、法律の改正があったりすると事務処理のやり方が変わることがあります。
前例のないパターンの案件も発生するので、その際は自分で調べる他、社労士に確認する等して対応する必要があります。
事務処理で終わらせようと思えば、それだけで終わらせられる業務かもしれませんが、学ぶ意欲を持って臨めば労務の楽しさが分かります。
一緒に働くなら、こうした価値観を共有できる人が良いですね。
ランドネットで働く魅力
―ランドネットで働く魅力とは何ですか?
キャリア形成が叶う点がランドネットで働く魅力だと思います。
例えば、他の会社では労務の作業を一部外注しているケースもありますが、ランドネットでは労務に係る全業務を経験できます。
新しいことにチャレンジする姿勢を評価してくれる社風があり、トライアンドエラーを繰り返して成長に繋げられる環境も他社にはない魅力です。
自発的に仕事に取り組めば、他社で働くよりも多くの経験ができる会社だと思います。
―最後に、石田係長がこれからランドネットで挑戦したいことを教えてください。
現在、ランドネットは売上高518億円(2022年7月期時点)、社員数は700人に迫ります。
入社以降、事業規模の拡大を続けながら、社員の価値観や労働環境が変わっていく様を目にしてきました。
こうした局面で労務に求められる仕事も変わっていきますし、それに応じる必要があると感じています。
今後はランドネットの労働環境に新たな価値を見出す施策を考え、それを実行していきたいです。
―石田係長、本日はありがとうございました!