不動産投資開始後に起こり得る不安、その向き合い方

不動産投資を始めて間もない方は、不動産投資開始後にさまざまな不安を感じ、悩むことも少なくありません。
不動産投資開始後にはどのような点に不安を感じやすくなるのでしょうか。
今回は不動産投資開始後に感じる不安、そしてその不安との向き合い方についてご紹介します。
1.不動産投資開始後にすぐに空室になってしまうのでは…という不安
不動産投資をスタートしてから、まず頭をよぎるのは入居者が退去してしまったらすぐに次の入居者を獲得できるかという不安ではないでしょうか。
不動産投資では必ず空室期間は発生することを念頭に置く
不動産投資は、所有している物件を借主に貸すビジネスであるため、投資期間中は必ずどこかのタイミングで空室期間は発生するものです。
そして、空室期間は不動産投資を行っている間に一回だけ発生するものでもなく、繰り返し発生するものであることを念頭に置いておくことが大切です。
不動産投資では空室期間は避けられないものであることを予め認識しておけば、空室期間が生じてもその度に過度な不安を感じることを避けることができます。
空室リスクの不安を緩和するためには
空室リスクに対する不安を少しでも緩和するためには、物件選びのタイミングから空室リスクの発生しにくい物件を選ぶように気を付けなければなりません。
たとえ物件価格が低く、初期投資を抑えて購入することができる物件であっても、駅から遠い場所や都市部から距離のあるエリアであれば、入居者探しに難航する可能性が高くなります。
また、検討しているエリアの住人の属性を把握しておくことも大切です。
賃貸情報を確認し、ファミリー世帯向け物件が多いのか、ワンルームマンションが多いのかによってもある程度そのエリアのニーズをつかむことができます。
さらに、自治体によってはエリアごとに住人の年齢や性別、居住者数などを公表している場合があるため、エリアの特性に合った物件を選ぶようにしましょう。
2.不動産投資開始後、金利が上昇してしまうのでは…という不安
不動産投資を開始するにあたって、現金で物件を購入する人は少なく、ほとんどの人が金融機関からの融資を利用しています。
そのため、不動産投資開始後に金利が上昇してしまうことに不安を感じる人も多いようです。
余裕のある返済計画を立てることが大切
変動金利は固定金利に比べて金利が低いため、同じ金額を同じ期間借り入れた場合には変動金利を選択した方が月々の返済額を抑えることができます。しかし一方で、変動金利は将来的に金利が上昇する可能性があります。
そのため、変動金利を利用した場合には万が一金利が上昇した場合でも返済額が収入額を上回ることがないよう、収支のバランスを考えた余裕のある返済計画を立てておくことが大切です。
固定金利を利用する
不動産投資ローンを扱う多くの金融機関では、変動金利での融資のみを扱うところが多いものの、中には固定金利での融資を行っているところもあります。
金利上昇の不安を回避したい場合には、固定金利を利用することも検討してみるとよいでしょう。
金利の不安を相談できる不動産会社を選ぶ
不動産投資会社によっては、融資に強く、提携ローンなどを扱っている会社もあります。
金利についての不安や融資を受ける際の注意点などについて相談することができるなど、融資面でのサポート体制が整った不動産会社を選んでおくと心強いでしょう。
3.不動産投資開始後、本業に支障をきたしてしまうのでは…という不安
不動産投資を行う人の多くは、会社員です。
そのため、不動産投資開始後に不動産投資に費やす時間が多くなり、会社での仕事に支障をきたしてしまうのではと不安になる人もいるようです。
管理会社選びを慎重に行う
不動産投資を行う場合には、貸主としてさまざまな業務が必要になります。
しかし、入居者の募集業務や退去時の原状回復工事の手配、家賃滞納等の入居者トラブル対応までを代行するしっかりとした管理会社に管理を依頼すれば、貸主が実際に行わなければならない業務はほとんどなく、その不安は解消することができます。
確定申告セミナーや相談会などに参加する
不動産投資で収入が発生すると確定申告の手続きが必要になります。
不動産投資会社によっては確定申告の時期が近付くと、確定申告セミナーを開催しているところもあります。
また、税理士が開催する申告相談センターなども利用することができるほか、最近では手軽に申告書類が作成できる確定申告用のソフトも販売されているため、確定申告についてもそれほど心配する必要はないことがほとんどです。
4.まとめ
初めての不動産投資の場合、不動産投資開始後は何かと不安を感じることが多いかもしれません。しかし、不動産投資に限らずリスクのない投資はゼロに等しいものです。
不動産投資にはリスクがつきものであること、そして投資物件の選び方や不動産投資会社の選び方、管理会社の選び方によってそのリスクは最小限に抑えることが可能であることを覚えておけば、不動産投資開始後に大きな不安にかられ、不動産投資の楽しみを失ってしまうことを避けられるのではないでしょうか。