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社会的インパクト投資とは?これからの新たな投資先の選択基準

執筆者:Redia編集部 Redia編集部

社会的インパクト投資は2007年頃から欧米を中心に提唱されて始まった比較的新しい投資手法です。

市場規模は世界中で年々拡大してきており、日本国内でも様々な金融機関の出資や新たな商品の取扱いが増えてきています。

そこで今回は、社会的インパクト投資の基本的な知識やESG投資との違い、さらに投資することで得られるメリットや注意点についてお伝えしていきます。

1.社会的インパクト投資とはどんな投資なのか?

社会的インパクト投資とは、投資収益の獲得だけでなく、社会的・環境的インパクトを生み出すことを目的として社会に貢献できる新しい投資手法のことです。この投資方法では、社会的インパクトや環境的インパクトをもたらす活動をおこなっているNPOや組合といった各団体に資金提供するファンド商品を購入し、ファンドから収益の獲得を目指します。

※出典:GSG国内諮問委員会「日本における社会的インパクト投資の現状」http://www.siif.or.jp/wp-content/uploads/2019/04/G8-Impact_Investment_2018-2.pdf

社会的インパクトと考えられるテーマは非常に多岐にわたります。例えば、発展途上国の中小企業やそうした地域での女性の社会進出を助けて女性起業家たちを支援したり、衛生状態が極端に悪い国での医療体制構築のサポートなどが挙げられます。投資家からファンドに集められた資金はこうした支援活動をおこなうNPOや組合などの運営に利用され、支援を受けた企業や起業した人のビジネスなどから生じた利益の一部をリターンとして得る仕組みとなっています。

社会的インパクト投資という言葉が生まれたのは、2007年にアメリカのロックフェラー財団によって開催された会議上でのことであるとされています。それ以降、欧米を中心に社会的課題環境問題を解決するための資金提供を目的とする財団や基金、銀行が相次いで設立されてきました。それと同時に広く投資家からも資金を集めるために様々な金融機関やクラウドファンディングサービスをおこなう会社から社会的インパクト投資ファンドが設立され、個人投資家も含めて購入できるようになりました。

2.ESG投資との違いは?

社会的インパクト投資によく似た例として頻繁に挙げられるのが、「ESG投資」です。ESG投資のESGとは、「Environment環境」、「Social社会」、「Governance企業統治」の3つのキーワードの頭文字から取られたものです。ESG投資はこのような3つの視点から、企業の環境や社会への貢献度や持続性について評価し、評価の高い企業銘柄を選別して投資する手法です。

ESG投資のこのような考え方に似たものとして2015年の国連のサミットで採択された「SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標」があります。このSDGsとしては貧困の解決・飢餓の解決など17のゴールが設定されており、企業経営にも影響を与え始めています。企業がSDGsの考え方を重視し、「社会・経済・環境の課題解決に取り組んでいるのか」、SDGsのSを取って「サステナブルに取り組んでいるか」が企業評価や投資先の選定においても重要になってきているのです。

社会的インパクト投資との違いですが、実は社会的インパクト投資はこのESG投資の投資手法の一つとなっています。厳密な違いということでいえば、社会的インパクト投資が社会的課題の克服を目的として資金調達を目指すファンドであるのに対し、ESG投資はより広範囲な意味で、環境、社会性、ガバナンスを意識した経営指針で事業運営する企業に積極的に投資してリターンを得る手法となります。

※出典:経済産業省「ESG投資」https://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/global_warming/esg_investment.html

3.社会的インパクト投資で資産運用するメリットや注意点

社会的インパクト投資で実際に資産運用する際に知っておきたいメリットや注意点をお伝えしていきます。

メリット

社会的インパクト投資による資産運用でメリットになるのが、何といっても社会貢献をしながら資産運用が可能な点です。発展途上国での女性の社会進出支援貧困の解消医療体制の構築など投資商品が掲げるテーマ別に投資された資金を通じて支援できます。

また、株式投資投資信託商品先物といった投資に比べ、比較的ゆったりと安定した資産運用に向いています。特に株式投資や商品先物の場合、日々の相場において時に激しい値動きを見せて大きなリターンが見込める一方で、リスクも大きくなる可能性があります。社会的インパクト投資の対象となる商品の場合、投資先の成長をじっくりと支援し、徐々にその成果をリターンとして得ることができます。

注意点

じっくりと投資先の成長を通じてリターンが得られる反面、資金効率を重視して短期間で大きなリターンを狙いたいという場合には注意が必要です。メリットのところでもお伝えしたようにそのような資金効率を重視した投資には向いていない手法だからです。

4.まとめ

世界的に拡大中で日本でもこの数年で市場規模が410倍以上にまで拡大しているのが、社会的インパクト投資です。投資することでリターンが狙えるだけでなく、広く社会貢献が可能になります。もし、投資用の資金を利益追求だけでなく、社会に少しでも役立てたいという考えを持っている方は投資先として検討してみてはいかがでしょうか。

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