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コラム

マンション管理士の役割とは?

執筆者:Redia編集部 Redia編集部

不動産投資の結果マンションのオーナーになった場合、物件の維持や管理などさまざまな業務を任せるのがマンション管理会社です。

すべての業務を自分で行うことも可能ですが、精神的・肉体的な負担を減らすためにもマンション管理会社に依頼するケースが多い傾向にあります。

マンション管理士はそのマンション管理会社を監督する意味でも重要な役割を担っております。

今回は、不動産投資に欠かせないマンション管理士の役割をご紹介します。

1.マンション管理士の役割とは?

マンション管理士は、マンション管理に関する専門的知識を有するプロが持つ資格です。マンション運営のコンサルティングを行うプロといいかえても良いかもしれません。

本来、マンション運営はマンション内に部屋を所有している人(区分所有者)が管理組合を作って行います。ただ、「管理規約などに基づいた建物の管理」や「長期修繕計画の策定」、「区分所有者間のトラブルへの対処」など、専門的知識が必要なケースも少なくありません。実際には、管理組合からマンション管理会社へ業務の委託が行われるのが一般的です

マンション管理士は、この管理会社が適切に業務を行っているかをチェックする役割を果たします。管理組合はマンション運営について素人であるケースが多く、極端な例では契約金を相場より高く見積もるなど、管理会社の都合の良いように業務が行われていても確認する術を持ちません。そこで、専門的知識を有するマンション管理士が管理組合と顧問契約を結び、管理会社が適切に業務運営を行っているのか監督するのです。マンション運営の健全化を図るためにも、マンション管理士の存在は必要不可欠といえるでしょう。

マンション管理士は、その他にも以下のような業務を担っています。

  • 管理組合の運営や会計管理
  • 建物の修繕工事の計画
  • 管理規約の作成や更新
  • 区分所有者間のトラブルへの対処

2.マンション管理士を活用するメリット

マンション管理士は、2001年度に「マンション管理適正化法」に基づいて定められて以降、多くのマンションで業務に従事しています。マンション運営は、マンション管理士を置かなくても可能です。それにもかかわらず、マンション管理士が多く活躍しているのはなぜなのでしょうか。ここでは、マンション管理士を活用するメリットをご紹介します。

1)時間的・精神的負担の軽減

前述の通り、マンションの管理組合は運営に関する専門的知識を有していないケースがほとんどです。役員に選ばれると、マンション内の諸問題について解決を迫られ、そのたびに時間的・精神的な負担を感じることになるでしょう。マンション管理士を活用し、これらの業務を任せることで、管理組合の負担軽減が図れます

2)管理組合運営の透明化

同じマンションに住んでいても、管理組合の実態をすべて把握するのは簡単ではありません。とくに、管理費修繕積立金などの財政面について、どのように使用・管理されているのか不安に感じている方も多いでしょう。マンション管理士に会計管理を任せることで、住人が安心して暮らせるマンションに生まれ変わります

3)相談窓口としての役割

マンション管理士は、管理組合や住人と近い立場でマンション運営に携わるため、相談窓口としての役割も果たします。たとえば、管理組合の運営を行ううえでの悩みや、他の区分所有者とのいざこざなど、より良い住環境を作るためにもマンション管理士は欠かせません。

3.マンション管理士と管理業務主任者の違い

マンション管理士は、「管理業務主任者」と混同されることがあります。どちらもマンションに関係する資格ですが、業務内容は全く異なります。管理業務主任者の主な業務は、マンション管理の委託を受ける際に行う、管理組合への重要事項の説明です。これは、管理業務主任者の独占業務であり、委託契約を結ぶ管理会社は資格を有する者を担当にしなければなりません

管理業務主任者は管理会社の立場マンション管理士は管理組合や区分所有者に近い立場で業務に携わることが多いため、両者は明確に区別されています。

独占業務

資格を有する者のみが行うことができる業務

4.安心して相談できる専門家やマンション管理士の選び方

マンションのオーナーから見ても、素人である管理組合に任せるのではなく、マンション管理士などの専門家へ依頼するのが安心です。ここでは、信頼できる専門家やマンション管理士を選ぶ際に必要となる視点をご紹介します。

1)顧問契約などの実務経験が豊富

マンション管理士のなかには、資格は所有しているものの、実務経験のない方もいます。管理組合をうまく取りまとめるには、実務経験がないと難しいでしょう。類似マンションの実務経験があるほうがより望ましいといえます

また、複数のマンション管理士が所属する法人や事務所へ依頼する場合は、担当者が専業であるか、兼業ではないかなども確認しておきたいところです

2)報酬の妥当性や透明性

マンション管理士への報酬は、管理組合の資産から支払うことになります。管理組合の資産をむだにしないためにも、報酬に妥当性や透明性があるかを確認しましょう。ホームページや実際に相談に訪れた際、報酬を明確に提示してもらえない業者には依頼しないほうが安心です。

3)過失などによる損害に対する補償の有無

マンション管理士の過失で管理組合へ損害が出るケースも考えられます。そのような場合に備えて補償制度が整備されているか否かも確認すべき点です。具体的には、日本マンション管理士会連合会の「マンション管理士賠償責任保険」などに加入しているか尋ねましょう。

※出典:一般社団法人 日本マンション管理士会連合会
https://www.nikkanren.org/

5.まとめ

マンション管理士は、マンション運営の縁の下の力持ち的存在ですが、素人で結成されることの多い管理組合、最終的にはマンションオーナーにとっても頼りになる存在です。専門家の視点で管理組合をサポートし、時には管理会社の業務を監督することもあります。公正かつ円滑な運営を行うためにも、信頼できるマンション管理士を見つけましょう。

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