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コラム

コロナウイルスの動向を考える

執筆者:Redia編集部 Redia編集部

1.コロナは収束に向かっている

日本経済新聞のDATAを毎日収集し、当社で独自に作ったグラフです。国民の自粛活動により、みごとに、4月11日あたりをピークに新規感染者は減少しています。

2.コロナの新規感染者を予測する

しかし、この新規感染者のグラフでは、週単位の変動が激しく、また結果でしかありません。そのために、「COVID-19感染状況の推移について」大阪大学核物理研究センターの中野先生の論文を参考にK値を算出しグラフを作りました。

K値=1-(1週間前の総感染者数÷当日の総感染者数)

赤が東京都、青が全国です。

これにより、週単位の変動が落ち着きました。なだらかな曲線で感染の状況が判断できます。K値は、総感染者数の週変化率に対応します。K=0.5の時は週変化率が2倍、つまり週に新規感染者が2倍に増えます。K=0.8の時は週変化率が5倍です。感染が収束していくとKが0に近づきます。

さらに大きな利点は、その値の変化が日数に対して、値域の大部分は、ほぼ線形(直線)で変化します。予測しやすいわけです。

3月25日のK値=0.48です。この時点の、全国新規感染者は91人。東京都は41人です。その後ドンドン増えています。つまり、K値=0.5に近づくと「やばい」とわかるわけです。

このK値が0.05になると各国は収束と見るようです。この点からも、日本は全国的にも東京都単独でも、「収束が近い」と考えます。

※日本のK値の山が2つあるのは、中国が起源の第一波がピークを迎え、収束した後、第2派、欧米からの人の流入によってもたらされたコロナの感染拡大です。

3.コロナの感染者の分析

全世代で見ると、死亡者は2.62%・重症化は1.87%です。

20代までの死亡者は0人。重症者は5人。0.16%です。年齢が上がるほど、死亡・重症化するリスクが上がります。

4.厚生労働省のデータから見たコロナ治療の実態

コロナの国内事例 2020/05/01 2020/05/17
PCR検査実施人数 145,243人 206,790人
PCR検査陽性者数 14,120人 16,112人
入院治療を要する者 11,424人 3,787人
うち重傷者(以前はICU) 328人 230人
退院又は療養解除した者 3,964人 11,398人
死亡者 432人 744人

※出典:厚生労働省

厚生労働省のデータです。重症者の人数が最大の時である2020年5月1日と現時点を並べます。

16,112人のコロナ陽性者のうち、すでに11,398人が退院しています。重症者は328人をピークに230人まで減少しています。入院治療を要する者は3,787人です。医療崩壊の恐れは後退したと考えます。

5.なぜ収束できそうなのか?

既に数多く感染していて、抗体を持っていたから収束できそうという説には、私は疑問です。大阪のライブハウスや北海道の雪まつりのテント小屋を考えると、日本人でも「三密」をすると集団感染しました。では何故感染が防げたのか?

政府の要請により、罰則がないのに、ほとんど9割が自宅で自粛する国民だからです。湘南の海も自粛しました。沖縄旅行も自粛しました。連休中の10キロ以上の自動車の渋滞は皆無でした。店に売ってないにも関わらず、全員マスクを付けています。時差通勤・リモートワークにより「満員電車」はなくなりました。

本当に、政府の要請に素直に従いました。抵抗したのはパチンコ屋さんぐらいでした。私は日本人を誇りに思いました。

さらに、生活習慣が他国と違います。悠久の昔から、神社に「手水ちょうず)」してから入ります。習慣として「ハグ」・握手はしません。家族ひとりひとりに「箸」や「ごはん茶碗」「お椀」があります。家には土足では入りません。毎日風呂かシャワーを浴びます。トイレは個室です。水洗トイレがほとんどで、トイレには必ず手洗いがあります。ウォシュレットが普及しています。台所の水、風呂の水、手洗いの水、すべて水道水で、飲めます。

日本の伝統と生活様式がコロナに強かったのです。だから収束できそうなのだと考えます。

※三密…「人と人とが、密接・密集することを避け、密閉した空間を避ける。」という政府のコロナに感染しない指導です。

※手水(ちょうず)…きれいな水で手を洗い、口をすすぎます。

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