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【CSR】ランドネットの社会貢献活動|~齋藤先生の歴史授業支援レポ~第5回のテーマは「近代日本の国づくり(1)」

CSR

【歴史講座の運営・開催を支援】

ランドネットは、齋藤武夫先生が主催する「日本が好きになる!歴史授業」の活動を2022年より支援しております。

池袋本社内のセミナールームを授業会場として提供するほか、オンライン配信用の機材設置や運営サポートなど、円滑な開催に向けた環境づくりを行っております。

講師および受講者の方々にとって、快適で集中できる学びの場となるよう、今後も支援を継続してまいります。

【講座内容】

2026年8月22日の授業のテーマは「近代日本の国づくり(1)〜アヘン戦争から廃藩置県まで〜」でした。

今回の主役は、幕末の武士たちです。

西洋列強によるアジアやアフリカの植民地化が進んでいた19世紀、日本にも植民地化の危機が迫る事件が多発します。

武士たちは日本の独立を守り抜くため、敵味方の立場を越えて結束し、幕末に“ある決断”をしました。

◆ アヘン戦争の衝撃と西洋列強の脅威

当時の日本にとって脅威だったのは、アメリカやイギリスなどの西洋列強です。

1840年には清(中国)とイギリスの間でアヘン戦争が勃発し、大国の清がイギリスに大敗します。

イギリスが清から茶や絹を大量に輸入する一方、イギリス商人は清へアヘンを密輸し、清の国内では中毒者が急増しました。

これに危機感を覚えた清の役人がアヘンを没収・処分すると、激怒したイギリスは軍艦16隻・兵員14,000人を派遣して攻撃。

産業革命で近代兵器を備えたイギリス艦隊の前に清は敗れ、南京条約により5港の開港・香港の割譲・多額の賠償金を課されることになりました。

長年手本としてきた大国が屈したという報せは、江戸幕府や諸藩の武士たちに大きな衝撃を与えました。

◆ ペリー来航と不平等条約の締結

そして、日本にも西洋列強の波が押し寄せます。

1853年にペリーが黒船艦隊で浦賀(現・神奈川県横須賀市)に来航し、翌年に日米和親条約を締結。

さらに、初代アメリカ領事ハリスが日本に対して通商貿易を求めました。

老中首座・堀田正睦(ほった まさよし)は孝明天皇の勅許(ちょっきょ)を得ようと試みるも許されず、事態は難航します。

西洋列強に武力で太刀打ちできない現実を悟った大老・井伊直弼は、1858年に日米修好通商条約の締結に踏み切りました。

その後、オランダ・イギリス・ロシア・フランスとも不平等な条約(安政の五カ国条約)を結ばされ、日本は白人中心の国際社会に組み込まれていくことになります。

幕府の決断により国が危機的な状況に直面していることを知った武士たちは、「日本は天皇を中心とする国」という原点を強く意識するようになります。

こうして天皇を尊び外国勢力を打ち払う「尊王攘夷運動」が起こり、幕府を支持する勢力との対立が激化して幕末の動乱期へと突入していきました。

◆ 薩長同盟と大政奉還

諸藩の中でもっとも力があったのが、長州藩と薩摩藩です。

西洋列強との戦いを経験し、その圧倒的な力を痛感した両藩は、もともと敵対関係にありながらも「戦う気力のない幕府を終わらせ、新しい日本の国づくりを進める」という目的で利害が一致。

最強タッグ「薩長同盟」を結成します。

倒幕に向けて準備を進める薩長同盟と、土佐藩・坂本龍馬らの働きかけを受け、15代将軍・徳川慶喜は大政奉還(1867年)を決意。

260年以上続いた徳川幕府は幕を閉じました。

◆ 江戸城無血開城と日本の独立死守

しかし、新政権の主導権をめぐって再び緊張が高まります。

「新政権に旧幕府の人間が残れば新しい日本は生まれない」と主張する薩摩藩の西郷隆盛や大久保利通らは、政治的クーデター「王政復古の大号令」(1868年)を断行。

これにより戊辰戦争が始まり内戦が泥沼化するなか、旧幕府軍に対してフランスからの支援の申し出という局面が訪れます。

フランスの力を借りれば薩長を撃破できる可能性がありましたが、旧幕府軍の勝海舟は「外国の手を借りれば、内戦で弱った日本がそのまま西洋列強の植民地にされてしまう」と見抜き、フランスの支援をきっぱりと拒絶して江戸城を明け渡す選択をしました。

また、薩摩藩の西郷隆盛もその真意を受け止め、江戸への総攻撃を中止します。

かつて敵対していた両者が「日本の独立を死守する」という最高目標のために手を取り合ったことで「江戸城無血開城」が実現し、日本は植民地化の危機を回避して新たな明治の国づくりへと歩みを進めることとなりました。

歴史講座の運営をサポートするランドネット社員

【ランドネット社員の感想】

(授業を受けて)新卒1年目 石川

最も印象に残ったのは、幕末の対立が「尊王攘夷か、佐幕開国か」という単純な二項対立ではなかった、という齋藤先生の整理です。

当時の武士たちは「天皇を中心とする独立した日本を守る」という目的では一致していました。

異なっていた点は「いま攘夷を実行するのか、それとも力を蓄えてからにするのか」という実行のタイミングなどです。

実際、敵対していた長州藩と薩摩藩の両藩は、攘夷を掲げて列強と戦い、その経験を経て開国へと舵を切り、やがて互いに手を結んでいきました。

薩長同盟が実現したのは、互いの目的を確かめ知ることができたからだと思います。

こうした視点は、現代を生きる私たちにとっても大切な指針ではないでしょうか。

貿易戦争や関税政策などで国際情勢が不安定さを増し、さらに生成AIのルールづくりなどをめぐって大国同士がぶつかりあっています。

こうしたニュースで報じられる対立の多くは、国の安全や発展という各国の狙いがあり、それに向けた優先順位やアプローチの違いによって起きているケースが少なくありません。

会社においても、意見が割れたときに「どちらが正しいか」ではなく「私たちは何を実現したいのか」という目的に立ち返ることで、対立に見えたものが建設的な話し合いへと変わり、歩み寄りへと実現していくのだと感じます。

もう一つ考えさせられたのが、新政権となった明治政府が実行した「廃藩置県」です。

約260の藩の殿様と武士たちは、藩を廃止して新たに県を置くことで、身分と収入を失うにも関わらず、明治天皇の「廃藩置県の詔」にだまって従いました。

大きな反乱もなく大改革が実現したのは、国の将来を優先した当時の武士や日本人の魂に驚きを隠せません。

これを知った西洋の要人からは、

「日本は一滴の血も流さずに大改革を成し遂げた。ヨーロッパや中国ではこのようなことは絶対に起こらない」

「ヨーロッパでこんな革命を実行したら、何年も戦争をして勝たなければならない」

といった驚きの声があがっています。

当時の武士たちのように己を犠牲にしてでも、守りたいものをしっかり守る強い精神を持って、私も生きていきたいです。

 

(運営を通じて)

今回の授業でも、

「あなたが薩摩藩のリーダーだったら、イギリスの要求にどう応えますか」

「あなたがその時の武士だったら、廃藩置県に賛成しますか、反対しますか」

といった問いかけが繰り返し投げかけられました。

受講者の皆さまも、それに対して積極的にご自身の考えを発言されていたのがとても印象的でした。

なかでも心に残ったのは、同じ賛成であっても、そこに至った理由が一人ひとり異なっていたことです。

少数意見であっても堂々と自らの考えを述べる方がいる一方で、意見が異なる相手の発言にも真剣に耳を傾ける空気が、最後まで保たれていました。

13時から16時半という長時間の授業にもかかわらずこうした対話が途切れなかったことに、運営スタッフとして大きな刺激をいただきました。

これからも本授業を通じて、多くの方々に日本の歴史へ関心を持っていただけるよう、スタッフ一同、運営のサポートを続けてまいります。

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