◆システム開発への理解
ランドネットは全国の中古マンションをメインに売買取引を行う不動産会社です。
社内には営業職や事務職はもちろん、社内システムの開発や保守を行うエンジニア職の社員も多く在籍しています。
目指すのは、不動産DX企業。
ITやデジタルを駆使してマンション取引を行い、業績拡大を続けるなか、営業職や事務職であっても多少なりともシステム開発への理解が求められます。
そこで、開発職の社員が主催し、システム開発の進め方をテーマにした研修を企画!
開発手法として二分されるアジャイルとウォーターフォールの違いをレゴを組み立てることで体感してもらうワークショップを開催しました。
◆ウォーターフォールを疑似体験
まずは、ウォーターフォールを知ってもらいましょう!
ウォーターフォールを料理で例えると、レシピ通りの料理作り。
あらかじめ緻密な調理工程を組んでおいて、あとはレシピ通りに料理していくイメージです。
研修では新卒4~5人が1チームとなり、レゴで「一人暮らしのリビング」作りに挑戦!
研修を企画したエンジニア職の担当者は「レゴを組み立てる工程は、システム開発におけるコーディングに見立てることができる」と話します。
実際のシステム開発さながらに、レゴを組み立てる前にチームで話し合いをスタート!
「どのブロックが必要か」「どんな部屋・床にするか」「日当たりのよい南向きの窓を設けよう」など、開発が始まったらゴールまでまっしぐらのウォーターフォールにとって肝となる全体的な構想が立てられました。
その後、組み立てにかかると、計画通りに一気に仕上げます。
挑戦した新卒社員は「レゴの完成イメージを最初に決めたので組み立てやすかったですが、最後に不要なレゴが余ったり、計画通りにならなかった点もありました」とコメント。
ウォーターフォールの特徴を体験できた様子でした。
◆アジャイルを疑似体験
次は、アジャイルです。
アジャイルを料理で例えると、今できる料理をどんどん作っていくイメージ。
最初から緻密な計画を立てずに、手を動かしながら次に進んでいく点では、ウォーターフォールと大きく異なります。
今回は「SNS映えする公園」がテーマです。
チームで簡単なアイデア出しをしたら、さっそく組み立て開始!
レゴを組み立てる計画を細分化し、途中で違うと感じたら、前の工程に戻ってやり直し。
こうして完成形を目指していく過程は、まさにアジャイルそのもの。
試行錯誤の末、見事レゴで公園を作り上げた新卒からは「完成形がわからない状態でレゴを組み立てるのは不安でしたが、途中で計画を変更できたので柔軟に対応できました」といった声があがりました。
◆全社員がシステム開発に携わる
ランドネットでは、営業活動を支援する基幹システムの開発にあたり、現場が抱えている課題をエンジニア職の社員がヒアリング。
営業職や事務職からの基幹システムに対する要望を汲み取って開発を行います。
同じオフィスで顔が見える相手と働くなか、感謝されたり、フィードバックを受けたりと、そんなコミュニケーションがとれる環境にやりがいを感じている社員も少なくありません。
今回の研修では、システム開発の進め方はもちろん、社員同士の会話が飛び交うランドネットで働く楽しさも新入社員に体感してもらえたはずです。
研修を受けた新卒は事務職なので、実際にシステム開発を進めるわけではありませんが、仕事をするなかで現場の課題に気づき、将来的にPO(プロダクトオーナー)として、きっとシステム開発に携わる場面が増えていくでしょう。
若手の成長に期待が高まります。