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【転勤族必読】リロケーションとは?留守宅を貸して稼ぐポイントと注意点を解説

執筆者:棚田 健大郎 棚田 健大郎

転勤の多い会社にお勤めの方で、マイホームを購入した方は「リロケーション」という言葉を聞いたことがあるかと思います。

リロケーションの意味はなんとなくわかっていても、実際どういう感じなのか、どのくらい費用が発生するのかまでは知らない方が多いのではないでしょうか。

今回は、リロケーションについて詳しく解説していきたいと思います。

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1.リロケーションとは

リロケーション

転勤などの事情で一時的にマイホームを離れる際に、留守宅となるマイホームを一定期間貸し出して家賃収入を得るサービスのこと。

リロケーションは、2000年に「定期借家契約」が導入され、定められた契約期間が満了すれば更新することなく賃貸借契約を終了出来るようになったため、広がっていったサービスです。

2.リロケーションのメリット

まずは、リロケーションの利点を見ていきましょう。

1)家が傷むのを防げる

誰も住んでいない留守宅は、空気が循環せず、人が住んでいる家と比べてどんどん傷んでいきます。

リロケーションで貸し出すことで、家が劣化するのを防ぐことができるでしょう。

2)家賃収入が入る

マイホームを賃貸に出している間は、毎月家賃収入を得ることができます。

住んでいない状態の時でも住宅ローンは当然に返済しなければならないので、その支払に充てるのもよいでしょう。

3)トラブルに対応しなくてもよい

借主が家賃滞納したり、近隣住民とトラブルを起こしてしまったりしても、リロケーションを依頼した管理会社が対応してくれます。

転勤で遠くの地に住むことになり、海外赴任ともなれば自分でトラブルに対応するのは難しいため、リロケーション会社に任せられるメリットは大きいでしょう。

4)マイホームを売却せずにすむ

定期借家契約が導入されるまでは、せっかく手に入れたマイホームだとしても転勤などにより売却を余儀なくされることも少なくありませんでした。

リロケーションのサービスが確立してからは、転勤などの事情があってもマイホームを手放すことなく、住み慣れた家に戻ることが出来るようになりました。

5)留守宅管理になる

留守にしていると、空き巣に入られたり、放火の被害に遭ったりしやすいです。

しかし、リロケーションで住人がいることによりそれらを防ぐことが出来ますし、漏電による火災などの防止にもなります。

3.リロケーションのデメリットや注意点

リロケーションをするうえで、気を付けるべき点を押さえておきましょう。

1)想像以上に家が傷つく可能性がある

前述したように、人が住んでいることで家が傷みにくくなるというメリットがあるのは事実なのですが、入居者によっては「他人の家を借りているだけだから」という意識を持っており、綺麗な状態を維持して住む努力をしないどころか、自分にとっての大切なマイホームをぞんざいに扱う人もいます。

リロケーション後、壁の汚れが気になったり、酷い場合は穴が開いていたり、フローリングに大きな凹みがあったりして愕然としたという話も耳にします。

日常生活を送るうえで、ある程度の汚損や破損は当然あることですが、汚損や破損の度が過ぎているケースがあることも確かです。

 

上記のリスクは、原状回復について費用などの負担はどうするかなどを予め決めて契約書に記載しておくことで回避できます。

近年はそういったトラブルが無いよう、入居者の審査を厳しく行っているリロケーション会社が多いです。

2)賃料を低めに設定しなければならない

定期借家契約は、借り手にとっては、期間の定めがあり契約の更新も出来ないことから、普通借家契約と比べてどうしても需要は限られてくるので、そのぶん賃料を低く設定する必要があります。

あくまでも目安ですが、普通借家契約と比べて1割~3割程度安く設定することが多いようです。

一般的に、貸し出す期間が長いほど、賃料の割引率は低くなります。

 

ただ、需要は限られてはいますが、マイホームは拘って建てたり買ったりする方が多いので、そのような物件に割安で住めることから、リロケーション物件は人気が高いという側面もあります。

3)家賃収入分の確定申告が必要になる場合がある

リロケーションをするということは、つまり家賃収入があるということですから、家賃収入が年間20万円以下である場合を除き、確定申告をする必要がでてきます。

忙しくてつい忘れてしまったり、申告書の作成が面倒だったりするケースも多いので、税理士などに依頼しておくのもよいでしょう。

4.リロケーションにかかる費用は

リロケーションをするためにかかる費用にはどんなものがあるのかをみていきましょう。

1)管理委託申込料

まずは、リロケーション会社が入居者の募集を始める際、管理委託申込料を支払うことになります。

だいたい1万円前後が相場です。

ただし、近年は「管理委託申込料無料!」などと打ち出して顧客を獲得する会社も多いので、管理委託申込料は発生しないケースもあります。

管理委託申込料が無料だとお得に思えますが、それだけの理由でリロケーション会社を選んでしまうと後々後悔してしまう可能性が高いので注意しましょう。

2)事務手数料

入居者との契約をはじめとするやり取りは、リロケーション会社が行うので、それに対して事務手数料を支払います。

リロケーション会社によっても異なりますが、事務手数料は賃料の1ヵ月分を設定している会社が多いです。

3)保証料

賃貸借契約終了後の、原状回復費用に充てられるのが保証料です。

こちらも賃料の1ヵ月分が相場であると考えてよいでしょう。

4)管理手数料

リロケーション会社がマイホームの賃貸管理を行うことになるため、管理のための手数料を支払うことになります。

管理手数料は毎月支払う費用であり、賃料の約10%前後が相場となっています。

 

ただし、家賃滞納時にリロケーション会社が保証してくれるオプションや、その他様々なオプションがあり、オプションを追加することで管理手数料は高額になっていくので、必要なオプションだけを選んで契約するようにしましょう。

5)その他の費用

その他、土地や家屋を所有していることで生じる固定資産税や、前述したように家賃収入があることで発生する税金を支払う必要があります。

また、長期で貸し出している場合など、大規模修繕を行わなければならないケースもあり、その際に費用を請求されることがあるため、契約書はよく確認しておきましょう。

まとめ

転勤の多い会社に勤めている、いわゆる転勤族と呼ばれる方でマイホームを所有しているのであれば、転勤の際は自宅を貸し出すリロケーションを行い、家賃収入を得ることをお勧めします。

管理手数料などの出費もあるので、家賃収入で稼ぐとまではいかないかもしれませんが、月々のローンの支払いに充てることができますし、住んでくれる人がいることによるメリットも多いです。

 

ただし、依頼するリロケーション会社は慎重に選ぶ必要があります。

管理会社の良し悪しを見分ける方法については、以下の記事で紹介しております。

大事なマイホームを守るためにも、疑問点や納得のいかない点などあったら徹底的に聞いて理解してから契約しましょう。

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