賃貸マンションのトイレリフォームで空室解消
明るく清潔なトイレは、部屋の内覧にきた入居希望者の印象を良くします。
トイレの改修はフルリフォームに比べて費用が安くすみ、効果も高いです。
ここでは、賃貸マンションオーナー様に向けて、費用を抑えながら入居率アップを目指せるトイレリフォーム工事について解説します。
1.賃貸マンションで明るくきれいなトイレは重要
賃貸マンションでは、特にトイレの清潔さは重要です。
1)きれいなトイレは賃貸物件で選ばれる条件のひとつ
賃貸物件選びのこだわりで上位に上がるのが、次の3つです。
●日当たり
●バス・トイレ別
●立地
このうち、改善できるのは水回りだけ。
入居者がバス・トイレ別にこだわるのは「水回りは清潔感が重要」「排せつをする場所と身体をきれいにする場所は分けたい」という理由からです。
部屋の内覧でも、日当たりの次によく見られるのが水回りです。
トイレが古いと、それだけで選んでもらえないこともあります。
毎日使うトイレは清潔感にこだわり、入居希望者に良い印象を与えましょう。
2)トイレを明るく清潔な印象にする方法
●トイレが薄暗くてジメッとしている
●便座が黄変し古ぼけている
●いやな匂いがする
このような状況にあれば、不衛生な印象を与えてしまいます。
そんな時は、次のようなトイレリフォームがおすすめです。
●和式トイレを洋式に
●洋式トイレを新しいモデルに交換
●壁紙や床を明るくおしゃれなものに張り替え
●小物類はクリーニング、または交換
2.明るく清潔なトイレにリフォームするには?
トイレ内をすべて一新するリフォーム工事は、15~50万円程度の予算を考えておくと良いでしょう。
それぞれの費用目安もご紹介します。
1)トイレを交換(またはクリーニング)
洋式トイレが一般的になっている今、和式トイレの賃貸物件は需要が大きく下がります。
洋式トイレでも、古さや汚れが目立つ場合は、新しいトイレに交換することで物件自体の印象が良くなるものです。
トイレ交換は、トイレ本体・施工費・処分費込みで5~20万円程度と、商品によって大きく差が出ます。
安価なトイレには便座に暖房機能がないことが多いため、使いやすくコストパフォーマンスのよいモデルにすると良いでしょう。
クリーニングだけで済ませる場合の費用は1万円程度です。
2)床の張り替え
便器や便座だけでなく、床もトイレの清潔感に大きく関わります。
床の張り替えは、施工費込みでも約3〜5万円と安価です。
新しく、清潔なクッションフロアに張り替えることを検討しましょう。
リフォーム前の床がタイルでもクッションフロアでも、張り替え手順は同じです。
先にトイレを取り外し、古い床仕上げをはがしてから、新しいクッションフロアを張ります。
抗菌性・防カビ性・消臭機能をもつフロア、デザイン性の高いクッションフロアなど種類も豊富。
入居者層に合わせてチョイスしましょう。
3)壁紙の張り替え
トイレは狭い個室空間なので、白やアイボリー、ペールブルーやライトグレーなどの明るい壁色にすることで、清潔感と開放感を感じられるものです。
床と同様に、抗菌性・防カビ性・消臭機能などの機能性をもつ壁紙もあります。
手洗い器がついているトイレを選ぶなら、防水性のある壁紙もおすすめです。
壁4面のうち、1つの面だけ異なるアクセントクロスにするとグッとおしゃれになります。
柄クロスを選ぶときは、小さめの柄を選ぶと圧迫感がありません。
トイレの壁紙張り替え費用は約6~8万円です。(施工費約3~4万円・壁紙費用約3~4万円)
4)ペーパーホルダーやタオルバーを交換
トイレットペーパーホルダー(紙巻器)やタオルバーなど、経年劣化でくすみや錆がついてしまったものは、思い切って交換しましょう。
安価なものなら数千円から、高額なものでも1万円もあれば取り替え可能なため、費用対効果は高いと考えられます。
5)小物棚のクリーニング
造りつけの小物棚は、交換が難しければクリーニングしましょう。
ペンキ塗りの棚なら、DIYで塗りなおすこともできます。
最近では、小物やペンキなどDIY商材が手軽に手に入れられます。
DIYに慣れた方なら、床材や壁紙の張り替えも安価に抑えられるでしょう。
3.相見積もりをとって改修内容を確認
リフォーム工事の見積依頼をする際は、一式金額ではなく、工事内容ごとの費用まで出してもらいましょう。
何にいくらかかるかを把握することで、比較や選択がしやすくなります。
1)相見積もりは同じ条件で行う
トイレリフォームを行う前には、複数の業者に見積もりを出してもらいましょう。
リフォーム工事に、定価はありません。
業者によって、費用が大きく異なることもあります。
複数の見積書を取り寄せて比較する相見積もりは、同じ条件で依頼することで検討がしやすくなります。
2)予算オーバーになったら
トイレ内のリフォーム工事は、トイレ(便器・便座)がもっとも単価が高く、メーカー小売り希望価格と実売価格に差が出やすい部分です。
予算オーバーになってしまったら、次のような方法でコストダウンを図りましょう。
●最新モデルではなく、型落ちモデルにする
●温水洗浄便座ではなく暖房便座や普通便座にする
●トイレ交換をやめてクリーニングのみに変更する
人件費については、壁紙やクッションフロアのグレードを下げたり、ペーパーホルダーなどの交換をやめたりしても同じです。
トイレは面積も狭いため、材料を変更しても大幅な減額は難しいといえます。
工事のタイミングによっては、販売終了モデルのトイレが特価品で安く手に入ることもあります。
時期も含めて、リフォーム会社に相談してみましょう。
トイレのリフォームで選ばれる賃貸物件に
水回りの清潔さは、賃貸物件の印象の良さに直結します。
特にトイレは地肌が触れる部分であることから、より一層の清潔感が求められます。
トイレリフォームは費用対効果が高く、空室解消にも効果的です。
予算に応じて必要な部分だけ改修できるのも、トイレリフォームのメリット。
DIYなども取り入れながら、物件の魅力を高めましょう。