不動産クラウドファンディングで月1万円稼ぐための資格と投資金額について解説
不動産クラウドファンディングは、株式投資などに比べて小額から投資を開始できるため、副業としても人気の投資法です。
では、不動産クラウドファンディングで月に1万円を稼ぐためにはどのような資格が必要で、いくらくらいの投資金額の準備が必要になるのでしょうか。
今回は、月に1万円の不労所得を不動産クラウドファンディングで稼ぐための方法と必要になる投資金額について解説します。
1.不動産クラウドファンディングに必要な資格とは
まず、不動産クラウドファンディングを始めるにあたって資格は必要になるのでしょうか。
ここでは不動産クラウドファンディングの資格の必要性についてご説明します。
1)不動産クラウドファンディングに資格は不要
結論から言うと、不動産クラウドファンディングに資格は要りません。
出資金があれば、誰でも不動産クラウドファンディングを始めることができるため、投資初心者でも始めやすい投資法です。
ただし、不動産クラウドファンディングは投資であり、成人でなければ投資家としての登録ができません。
2022年4月1日の民法改正に伴い、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられたため、現在は18歳以上であれば不動産クラウドファンディングを始めることができます。
2)不動産クラウドファンディングに役立つ資格
不動産クラウドファンディングには資格は不要ですが、次のような資格を持っていると、不動産投資に対する知識を深めることができます。
不動産投資にまつわる知識が増えれば、不動産クラウドファンディングを始める際の投資案件選びに役立てられるでしょう。
宅地建物取引士
宅地建物取引士は、いわゆる宅建と呼ばれる国家資格です。
資格所有者は不動産の売買や仲介など、不動産取引の専門家として認められます。
宅建の資格を取るためには、不動産の構造や種類、法令、評価方法など幅広い知識を学ぶ必要があります。
そのため、不動産クラウドファンディングの投資案件探しの際にも、安定した利益が見込める物件や値下がりしにくい物件などを見極めることができるでしょう。
不動産実務検定
不動産実務検定は、不動産運用に関連する知識を学べる資格です。
不動産投資専門の資格であり、不動産投資に関する実践的な知識や技能を身に付けることができます。
不動産クラウドファンディングにおいても、投資案件選びの際に知識を役立てられるでしょう。
2.不動産クラウドファンディングの魅力
誰にでも気軽に始められる不動産クラウドファンディングには、次のような魅力があります。
1)少額から投資を始められる
不動産クラウドファンディングでは、1口1万円程度から投資ができます。
また、前述したように不動産クラウドファンディングには資格が不要です。
物件を取得するための資金を提供した後は、不動産クラウドファンディング事業者が主体となって運用を行うため、投資資金が少ない方や投資初心者でも気軽に資産を運用できると人気です。
少額投資が魅力の不動産クラウドファンディングですが、「儲からない」と言われることもあります。
その真相について、以下の記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
「儲からない」って本当?長期で利益を狙う投資手法【不動産クラウドファンディング】をご紹介!
2)株式投資等のほかの投資に比べて手間がかからないため、副業に向いている
株式投資やFX投資などは日中に値動きが起こり、変動幅も大きいために、こまめにチャートを確認する必要があります。
本業を持っている人の場合は、仕事中にチャートの動きが気になってしまい、本業に支障をきたしてしまうケースもあるでしょう。
自身で運用をしなければならないため、投資に関する知識も必要になります。
不動産クラウドファンディングは、不動産クラウドファンディング事業者が運用を行います。
そのため、投資家は運用期間中にしなければならないことはありません。
手間がかからない投資法であることから、不労所得が得られる副業としては非常に魅力的でしょう。
3.不動産クラウドファンディングで月1万稼ぐのに必要な投資金額とは
不動産クラウドファンディングの魅力についてご紹介しましたが、不動産クラウドファンディングはどのくらい儲けられる投資方法なのでしょうか。
不動産クラウドファンディングで月に1万円を稼ぐために必要となる投資金額について解説していきます。
1)月1万円の不労所得を得るために必要な投資金額
不動産クラウドファンディングの平均利回りは4%程度です。
月に1万円の不労所得を得る場合、年間の収益は12万円となります。
したがって、年間利回りが4%の場合、毎月1万円を稼ぐために必要な投資金額は、300万円です。
もう少し利回りの良い年利6%のクラウドファンディング案件に投資をしたとします。
その場合に月1万円を稼ぐ場合に必要な投資金額は、200万円です。
2)月に5万円を稼ぎたい場合に必要な投資金額
では、不動産クラウドファンディングに慣れ、月に5万円を稼ぎたいと考えた場合は、どのくらいの投資金額が必要になるでしょうか。
月に5万円での利益を出すには、年間60万円を稼がなければなりません。
利回り4%の案件の場合、年間60万円の利益を出すためには1,500万円の資金が必要になります。
4.より大きな利益を求めるなら現物不動産投資も検討を
不動産クラウドファンディングでは、月に1万稼ぐにあたっても300万円、月に5万円を稼ぐにあたっては1,500万円の投資資金が必要になります。
より大きな利益を狙いたいのであれば、実際に現物の不動産を所有する不動産投資の検討をしてみた方がよいでしょう。
では、なぜ現物不動産投資は不動産クラウドファンディングよりも利益を高められるのでしょうか。
1)現物不動産投資なら融資を受けられる
不動産クラウドファンディングでは、投資資金は自己資金から捻出するしかありません。
本業の稼ぎから自己資金だけで1,500万円を捻出するにはかなりの時間が必要となり、あまり現実的ではありません。
しかし、不動産投資では金融機関から融資を受けられるため、他人資本で投資用物件を購入することができます。
2)レバレッジ効果でより大きな利益を実現できる
レバレッジ効果では、テコの原理と呼ばれるもので、少ない資金で大きなリターンが期待できることを指します。
例えば利回りが4%の場合でも、不動産クラウドファンディングでは300万円を投資すると、毎月1万の利益が出ます。
一方、現物の不動産投資で融資を使って3,000万円の物件を購入し、利回り4%で運用すると年間120万円、1か月にして10万円の収入が生まれます。
3)不動産投資もそれほど手間はかからない
現物の不動産投資も、株式投資のように家賃が毎時変わるわけではありません。
物件や入居者の管理は必要になりますが、賃貸管理会社に管理業務を委託すれば、日常的にオーナーにかかる負担はほとんどありません。
そのため、不動産投資も不動産クラウドファンディングと同様に不労所得を得られる副業として知られています。
まとめ
不動産クラウドファンディングを始めるにあたって、必要となる資格はありません。
誰でも気軽に、小額から投資を始められるのが不動産クラウドファンディングのメリットです。
しかしながら、不動産クラウドファンディングで月1万円稼ぐためには、300万円の資金が必要になります。
より大きな利益を追求したいのであれば、自己資金だけの投資には限界があります。
現物不動産を取得する不動産投資の場合は、金融機関から融資を受けられるため、レバレッジを活かし、自己資金以上の大きな利益を得ることも可能です。
不動産クラウドファンディングでさらに大きな利益を狙いたいという方は、現物の不動産投資も検討してみることをおすすめします。