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分譲団地の中古購入がアフターコロナのトレンドに強い理由

執筆者:Redia編集部 Redia編集部

コロナ禍でリモートワークが普及し、リノベーションでワークスペースを造作しやすく、いま注目されているのが団地です。

団地は立地条件が良く、アフターコロナの住まいとしても魅力があります。

本記事では分譲団地のメリットとデメリット、居住用としてだけでなく、投資用としての可能性も解説します。

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1.団地の定義

団地の魅力などをご説明する前に、まずはマンションと団地の違いについてご説明します。

団地

住宅に限らず、工場など産業が集団的に開発された一団の土地のこと

一般的には、共同住宅が集まった住宅団地を指すことが多いです。

しかし、戸建が並ぶエリアも団地であり、工場が集まるエリアを工業団地と呼ぶこともあります。

 

一方、マンションとは、3階建て以上の鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造の共同住宅のこと。

団地が同じ敷地内に建てられている建物の総称を表す言葉に対し、マンションとは建物の構造や特徴を区分する名称です。

1)団地の歴史と種類

集合住宅としての「団地」の始まりは、大正末期から昭和初期にかけて建設された同潤会アパートだとされています。

同潤会アパートは、財団法人同潤会が東京と横浜に建設した共同住宅です。

日本で最初期の鉄筋コンクリート造の集合住宅と言われています。

 

昭和30年には「公団住宅」と呼ばれる大規模な住宅団地の建設を進めた日本住宅公団が設立されます。

この公団住宅によって、団地のイメージは確立されていきました。

日本住宅公団の業務は、現在、都市再生機構(UR)に移管されています。

 

団地は運営している団体によって次のように分けられます。

公営住宅

都道府県や市町村などの自治体が管理する団地。

UR賃貸住宅(旧公団住宅)

都市再生機構が管理する団地。

公社住宅

地方自治体の出資により設立された住宅供給公社が管理する団地。

積立分譲制度もあり。

分譲団地

賃貸ではなく、分譲販売されている団地。

社宅・官舎

民間企業が管理する住宅と、公務員のための住宅。

積立分譲

積立方式による分譲住宅で、一定期間資金を積み立てた後に、分譲住宅を購入できる公社特有の制度。

2.中古分譲団地を購入するメリット

昨今、古い団地を購入する動きが高まっています。

背景には、団地の価格がマンションに比べ、低く設定されていることが挙げられます。

物件購入費を抑えることで、予算を室内のリノベーション費用に充てることが可能になり、自分のライフスタイルや好みにあった部屋が実現できるでしょう。

また、マンションにはない緑豊かな敷地や、昔ながらのコミュニティも団地の再評価につながっているのです。

中古分譲団地を購入する主なメリットをご紹介しましょう。

1)物件価格が安い

立地や築年数が近い中古マンションと比べると、「割安感」「お手頃」という価格面で分譲団地は魅力です。

2)リノベーションしやすい

リノベーションに対する制約がなく、間取り変更も自由自在。

室内を自分好みのデザインに仕上げることができます。

3)建蔽率と容積率にゆとりをもたせた設計

ゆったりとした広い敷地に建物があり、緑など植栽が多く植えられている点が、マンションにはない団地の魅力です。

4)管理費・修繕積立金の負担が軽い

管理費や修繕積立金が蓄えられていることが多いため、建築から時間が経った団地でも所有者は安心。

また、エレベーターが付いていない低層団地は、管理費や修繕積立金の費用が安くなります。

3.分譲団地を購入するデメリット

分譲団地の購入には、デメリットもあります。

1)エレベーターがない高層階もある

エレベーターが設置されていない団地も少なくありません。

低層階であれば問題ありませんが、もし5階など上階に住む場合、階段の上り下りで重い荷物を運ぶ時や、高齢になった時に不便を感じるでしょう。

2)老朽化による漏水リスク

古い団地は、水道管や給湯管が劣化している可能性も。

リノベーションをする際に、配管を交換するなどの対処をしなければ、水漏れにつながる恐れがあります。

3)住民との付き合い

団地はマンションに比べて、近隣住民と交流をもつ機会が比較的多くなります。

昔ながらのコミュニティが団地の魅力の1つです。

近隣住民との距離が近くなることに対して、人によっては煩わしさを感じるかもしれません。

4)自主管理のリスク

団地によっては、管理業務を管理会社に委託せず、住民だけで管理をする自主管理方式を採用しているケースがあります。

管理会社に委託する場合と比べて、自主管理では管理が不十分になっているケースも少なくありません。

4.実はアフターコロナのトレンドにも適合する団地

新型コロナウィルスの世界的な流行が終息した今、コロナ禍で変わった生活スタイルが再び元に戻ろうとしています。

しかしながら、コロナ禍の名残で現在もリモートワークを実施している企業は少なくありません。

自由な働き方が認められ、自宅で仕事をしている人は増えたはずです。

 

とはいえ、リモートワークに弊害を感じ、社員に出社を求めるようになった企業も増えました。

多くの団地は、都心部から1時間程度の場所にあるため、今後出社になった場合でも通勤に支障が出にくいでしょう。

このような点から、団地はアフターコロナのトレンドにも十分に適合できる住宅だと言えるのです。

5.居住用で団地を買うなら、ヤドカリ投資も検討を

緑が多く、ゆったりとした広さの敷地に建つ団地。

物件価格が安く、自由にリノベーションができるなど、マンションにはない魅力があります。

しかし、エレベーターが付いていない建物も多く、年齢を重ねた時に階段の上り下りが負担となり不便を感じる恐れも。

団地に魅力を感じつつも、将来の不安から購入を悩んでいる場合は、ヤドカリ投資も検討してみることをおすすめします。

 

ヤドカリ投資とは、住み替え後に使わなくなった自宅を賃貸に出し、家賃収入を得る投資法です。

団地は、ヤドカリ投資に適した物件だと言えます。

それは、多くの団地が立地条件に恵まれ、物件価格がマンションと比べて低く設定されているからです。

さらに、現代のライフスタイルに合った室内にリノベーションすれば、新築のような見た目も再現できます。

 

将来、住宅ローン完済後に団地を投資物件として運用してみてはいかがでしょうか。

団地の購入価格は安いため、マンションよりも住宅ローンを完済するまでの期間が短くなるはずです。

また、立地条件が良ければ、賃貸住宅として入居者を獲得しやすく、家賃相場も高くなる可能性も。

住宅ローン完済後に所有する団地でヤドカリ投資を始めれば、家賃収入が全額収益になります。

団地を購入する際は、将来的に不動産投資を始めることを考慮しておくのが賢明でしょう。

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