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賃貸と購入どっちがお得?マンションを買うべき人の特徴7選

執筆者:Redia編集部 Redia編集部

家を選ぶ際の避けられないテーマとして「賃貸と購入、どちらがお得なのか?」と考える方も多くいらっしゃるかと思います。
どちらの方がお得かについての意見は様々ありますが、大事なことは、それぞれのメリット・デメリットを把握して自分に合った方を選択することです。

今回は、賃貸と購入のどちらの方がお得なのかについて、メリット・デメリット・コストの3つの観点から比較しました。

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1.賃貸と購入はどっちがお得?

1)金銭的メリットは「購入」が勝る

損得勘定で考えた場合は「人による」というのが正しいかもしれませんが、金銭的には賃貸より購入のほうが勝ると考えられます。

たとえば「家賃10万円」と「毎月のローン返済額10万円」であれば、総じて後者のほうが立地や広さ、築年数などの条件は高いものです。

加えて、ローンには「完済」がありますが、賃貸住宅に住み続けるなら家賃を支払い続けなければなりません。生涯コストについては、後述で詳しく解説します。

2)「持ち家派」の理由

(出典:全国宅地建物取引業協会連合会

全国宅地建物取引業協会連合会の2022年の調査によれば、持ち家を選ぶ人の回答として最も高かったのは「家賃を払い続けることが無駄に思えるから」。やはり、金銭的メリットを感じて持ち家を選ぶ人が多いものと考えられます。

2.マンションを購入したほうがいい人7選

賃貸と持ち家、どちらがいいかは一概にはいえないものの、次のような属性や意向がある人は相対的にマンションの購入に向いているものと考えられます。

1)住宅ローンが組める人

マンションを購入する人の多くは、住宅ローンを組みます。しかし、中には次のような理由から住宅ローンを組めない人も一定数います。

  • 収入が安定していない
  • 70歳以上など年齢制限を超えている
  • 他の借り入れが多い

住宅ローンは、あらゆる融資の中で最も好条件に借り入れられるローンです。ここまで金利が低く、長期間にわたって融資が受けられるローンは他にはありません。

加えて、住宅ローン減税を満たす条件のマンションを購入すれば、10年や13年にわたり、住宅ローン残高の0.7%を上限に税金が戻ってきます。

変動金利は、いまや0.3〜0.4%のものが主流。実際の金利負担より還付金のほうが多くなり得る住宅ローン減税は、住宅を購入した人だけの特権です。

2)子育て世帯

お子さんがいる家庭における住まいの課題の1つに、音の問題が挙げられます。賃貸住宅は総じて遮音性能が低いため、子どもの足音や泣き声が隣戸に伝わりやすいものです。騒音トラブルは、賃貸住宅で起きやすい代表的なトラブルでもあります。

分譲マンションは、賃貸マンションと比べて壁も床も天井も厚い構造であることがおおいため、騒音トラブルの回避にもつながります。

3)ペットを飼っている人・飼いたい人

賃貸物件は、ペットの飼育が禁止されている物件も少なくありません。また、ペットの飼育や契約上、認められていたとしても、騒音トラブルやマナーをめぐるトラブルが起きやすいといえます。

一方、分譲マンションでは多くの場合、規定はあれど、ペットの飼育が認められています。実際に飼育している人も多いことから、トラブルも起きにくいといえるでしょう。

4)好立地に住んでいる人・住みたいと考えている人

都市部や駅近など、好立地の物件は、分譲マンション、賃貸マンションともに売値や家賃が高額です。

しかし、好立地の分譲マンションに関しては、資産価値が維持しやすいという特徴もあります。

賃貸マンションは、ただただ高額な家賃を支払続ける一方、分譲マンションならリセールバリューにも期待できるということです。

5)在宅勤務が多い人

子どもを巡るトラブルにも通ずることですが、遮音性能が低い賃貸マンションでは、集中して仕事をするのも難しいものと考えられます。

昨今では、テレワークする人も増えており、在宅時間が長期化することによる賃貸トラブルの増加も懸念されています。落ち着いて暮らし、仕事するにあたっても、分譲マンションの魅力は大きいといえるでしょう。

6)老後に不安を感じている人

高齢化に際して問題になっているのが、高齢者の入居拒否です。高齢者は認知症発症や孤独死のリスクがあることから、賃貸物件への入居を断られてしまうケースが増えています。

また、分譲マンションであればローンを完済すれば、管理費や修繕積立金、固定資産税の負担だけでマンションに住み続けることができますが、賃貸物件は賃料を払わずに住むことはできません。

老後に不安を感じているからこそ高額な不動産を購入するのが心配という意見もあるでしょうが、持ち家を早い段階に取得し、老後を前にできる限り残債を減らしておけば、安心して老後を迎えられます。

7)健康な人

住宅ローンを組むにあたって多くの場合求められるのが、団体信用生命保険(団信)への加入です。

団信とは、債務者に万一のことがあった場合に残債の返済が免除される保険。団信の加入には、生命保険のように健康上の審査があるため、元気なうちに住宅ローンを組んでおいたほうがいいという考え方もあります。

3.賃貸と購入のメリット・デメリット比較

賃貸のメリット・デメリット

ここからは、賃貸と購入、それぞれのメリット・デメリットについて解説します。まずは、賃貸のメリット・デメリットから見ていきましょう。

メリット

  • 住宅ローンに縛られない
  • 天災によって建物が損傷しても、修繕費は大家さんが負担してくれる
  • 固定資産税などの税金を支払う必要がない
  • 引っ越しがしやすい

デメリット

  • 家賃を支払い続けても自分の資産にはならない
  • 家賃の他に賃貸借契約の更新料といった費用も発生する
  • 部屋のリフォームなど自由にできない

購入にはないメリットとして一番大きいのは、「引っ越しがしやすい」というところではないでしょうか。

転勤で仕事場が変わったり、子どもが転校したりすることになった際など、賃貸では家族の都合に合わせて引っ越ししやすくなります。また、理不尽な近隣トラブルに長年悩まされることもありません。

購入のメリット・デメリット

続いて、購入のメリット・デメリットを整理してご紹介します。

メリット

  • 購入した家は資産になる
  • 住宅ローン完済後に毎月の費用負担が少なくなる

デメリット

  • 住宅ローンの支払いがある
  • 自然災害時のリスクがある
  • 固定資産税などの税金を支払う必要がある
  • 引っ越しをしづらい

購入の一番のメリットは、やはり「購入した家が資産になる」ということではないでしょうか。

住宅ローンを完済できれば負担が軽くなり、資産として残るため、いざというときには売却したり、人に貸したりするなどして収入を得ることもできます。

ただし、人によって住宅ローンを重荷に感じて、精神的な負担となってしまうこともデメリットとして挙げられます。

3.賃貸と購入のコスト比較

次は、賃貸と購入のコストから比較してみましょう。それぞれ同じ条件でコストを比較するために、基本的な月々の支払いを15万円で、50年間同じ物件に住み続けたと仮定します。

まずは賃貸のコストです。賃貸コストの面での注意点は、修繕費用や固定資産税がかからないことです。

これらは大家さんが支払っていくので、借主のコストにはなりません。項目ごとにコストを表にまとめると、以下のようになりました。

項目 賃貸マンション
家賃 9,000万円
更新料(2年ごと、家賃一月分) 375万円
管理費(月1万円) 600万円
駐車場代(月1万円) 600万円
総額コスト 10,575万円

さて次は、購入のコストについてです。

住宅ローンの返済を月々15万円で、金利が1.20%、返済期間が35年と仮定した場合、借入額はおよそ5,100万円となります。また、固定資産税については、自治体によっては減額措置を受けられる可能性があるので、多少変動するかと思います。項目別にコストを計算すると、以下のようになりました。

項目 購入マンション
購入価格 5,100万円
住宅ローン利息 1,150万円
管理費(月1万円) 600万円
駐車場代(月1万円) 600万円
修繕積立(月1.2万円) 720万円
室内リフォーム(25年後) 300万円
固定資産税(年15万円) 750万円
総額コスト 9,220万円

一概には言えませんが、上記のように単純計算で総額コストを比較してみると、賃貸マンションは10,575万円、購入マンションは9,220万円となり、50年間で1,000万円以上の差があり、「購入の方がコストは安い」という結果になりました。

4.まとめ

今回は賃貸と購入について、どちらの方がお得なのか考察し、マンションを購入すべき人の7つの特徴を解説しました。

生涯コストについてもシミュレーションしましたが、コストの面だけで安易にマンションの購入を決めるのではなく、メリット・デメリットとともに自身の意向や考えなどもしっかりと加味して判断しましょう。

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