相手が不動産投資家だから結婚できないはもったいない!メリットと借金の考え方について解説
お付き合いしている相手が不動産投資をしていることがある、と知った場合、その人とは結婚できないと考えますか?
確かに、不動産投資家は「不動産投資ローン」を組んで投資用の物件を購入していることがほとんどです。そのため「不動産投資ローン=借金」と考え、不動産投資家との結婚を躊躇してしまう方もいるでしょう。
でも、少し立ち止まって冷静に考えてみると、「不動産投資家だから」という理由だけで結婚できないのは、非常にもったいないことです。
そこで今回は、不動産投資家と結婚するメリットや、借金の考え方について解説していきます。
1.【前提】こういう不動産投資家は結婚相手に向かない
人柄がよくて信頼できる誠実な人、一緒にいて楽しい人がいたら、結婚適齢期の多くの方は、その人と結婚することを想像するものではないでしょうか。
しかし、そんな人が不動産投資をしていると知ったら、結婚できないと考えますか?
「不動産投資家だから」という理由だけで、不動産投資をしている人と結婚できないと考えることは非常に残念なことです。なぜなら不動産投資家には、後ほど紹介するように、魅力的な考えを持つ人が多いからです。
しかし、全ての不動産投資家が結婚相手にふさわしい、というわけではありません。
以下のような投資家は、結婚相手として考えるにはリスクがあります。
・自分の考えがなく、不動産営業マンの言う通りに買ってしまった
・年収の8倍以上のローンがある
・サブリースがあるから安心と思っている
したがって、これ以降は「このような不動産投資家ではないこと」を前提に話を進めていくことをご理解ください。
2.将来新築住宅が欲しいと思っている人は、不動産投資家を結婚相手に選ばない方が無難
「結婚後新築住宅を購入したい」と考えている人も、不動産投資家との結婚は避けた方が良いかもしれません。
新築住宅を購入するときには、一般的に年収の6~8倍の住宅ローンを組む必要があるとされています。
不動産投資ローンを利用している不動産投資家となると、住宅ローンを新たに借り入れようとしても融資を受けるのは難しいでしょう。
それでも新築住宅の購入をあきらめきれない方もいることでしょう。
次の2つの可能性が考えられます。
1) ペアローンを組む
夫婦ごとに同一の金融機関とローンを組みます。
単独で住宅ローンを組んだ場合よりも、借入金額を大きく設定できます。夫婦ごとに金利や返済期間を変えられるなど、借入条件の柔軟性も高いです。
ペアローンは夫婦同士で連帯保証人になるケースが大半です。これには注意です。最悪離婚となった場合でも、相手の借金を肩代わりするハメになるからです。
未来に「絶対」はありません。ペアローンは最終手段と考えた方が賢明でしょう。
2)自分で住宅ローンを組む
ご自身に十分な収入があり、ご自身名義で住宅ローンの借り入れが可能なケースであれば、結婚相手が不動産投資家であっても新築住宅を手に入れることは可能です。
3.不動産投資家を結婚相手とするメリットとは
結婚後に新築住宅を買う予定がない人は、不動産投資家との結婚も視野に入ってきますよね。
不動産投資家を結婚相手とする場合には、どのようなメリットがあるのでしょうか。
不動産投資家には、以下のような特徴を持つ人が多い傾向にあります。
1)お金に強い、マネーリテラシーが高い
お金に対する考え方がしっかりしているかどうかは、結婚にふさわしい相手であるかどうかを判断するにあたって重要なことです。
家計を圧迫するほど趣味にお金をかけてしまったり、収支を考えずに欲しいと思ったものを買ってしまったりする人は、一緒に生活するうえで、金銭感覚に不安を覚えるのではないでしょうか。
不動産投資家は、家賃として得られる収入と金融機関への返済額、管理費用、税金等の支出を組み入れた収支計画書を作成し、運用を行っています。資産運用や事業経営に関する知識があり、マネーリテラシーが高いことが期待できます。
結婚して家庭を築く場合、「しっかりとした金銭感覚を身に着けている」という点は、不動産投資家の魅力となります。
2)本質を見極めることができる人
どのような物件に投資をするかは、不動産投資を成功させるための大きなカギとなります。
投資物件を扱う業者の中には、条件の悪い物件を高額な価格で勧めてくる業者もいます。
しかし、投資用不動産を上手く運用できている投資家は、不動産投資を成功させるために必要な知識を身に着け、業者の甘い言葉に惑わされることなく、しっかりと自分のビジョンを実現するための物件を見抜く力を持っている人です。
長い結婚生活の中では、重要な選択が迫られることも出てくることでしょう。
そんなとき、正しいものや正しいことをしっかりと見極めることができる力は、結婚相手として魅力的なものなのではないでしょうか。
4.不動産投資家は堅実な人が多い?
1)不動産投資家には堅実な人が多い?
不動産投資は、短期間で高額なリターンを得られる投資ではありません。
そのため、不動産投資家は長期的な視点に立ち、安定した収益を得るために投資を行っている人がほとんどであり、ハイリスクハイリターンの投資を行う人に比べて、堅実な性格の方が多い傾向にあります。
2)不動産に投資するよりも貯金した方が良い?
中には、将来を考えるのであれば「投資よりも貯金に力を入れている人の方が堅実なのでは?」と考える方もいることでしょう。
貯金そのものが悪いわけではありませんが、貯金だけしていることもまたリスクなのです。
30年前に比べれば、物の値段は確実に上昇しています。今、1,000万円の貯金を持っている場合でも、30年後には物の値段が上がり、今は1,000万円で売られているものも1,000万円では購入できない状態になっている可能性があります。
したがって、1,000万円という貯金の額は30年後も目減りすることはないものの、1,000万円の価値は低下しているかもしれないのです。
不動産価格は物価の変動と連動する傾向にあるため、資産を貯金だけに限っている人よりは、資産の一部を不動産に投資している人の方が、将来的に資産を守ることにつながると考えることができるのではないでしょうか。
まとめ
不動産投資家は、結婚する時点ですでに借金を背負っているため、結婚できないと考えている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、自分のビジョンをしっかりと持っている不動産投資家は、家族を持つ前から将来的な資産形成についても考えている、堅実な性格の方が多いのです。
もちろん、結婚にあたっては、不動産投資家であるかどうかの前に、その人との相性や信頼できる人物であるかが重要ですが、「不動産投資家だから」という理由だけで「結婚できない」と判断するのは、もったいないのではないでしょうか。