不動産投資に向いている人の特徴!必要な属性や性格を解説
不動産投資は、誰でも気軽に始められるものではありません。
賃貸経営におけるオーナーの業務は、物件の管理・運営を始め、入居者募集や家賃管理・督促など多岐にわたります。これらの多くは管理会社などに委託できますが、最終的な判断はオーナーが行います。そしてもちろん、資金を出すのもオーナー自身です。従って、不動産投資をするには、一定の素質や経済力が求められるといえるでしょう。
不動産投資に向いているのは、一体どのような人なのでしょうか?高収入で融資に通りやすい人?それとも不動産の知識に精通している人でしょうか?
この記事では、不動産投資におけるオーナーの業務や向いている人の6つの条件について解説していきます。
1.不動産投資には向き不向きがある?
不動産投資のオーナーが行う業務は、入居者募集や物件の管理・運営など多岐に渡ります。
入居者募集から、契約の締結、物件の管理など一連の主な業務は以下の通りになります。
- 入居者募集
- 賃貸借契約の締結
- 物件の管理・運営・修繕
- 家賃管理・督促
- 入居者対応
- 退去後の原状回復
- 確定申告
これらの業務の多くは仲介会社や管理会社に委託できますが、購入物件を選定し、入居者を選ぶなど、さまざまな投資判断をするのは所有者に他なりません。
融資を得るには、一定以上の収入や信用が求められることから、不動産投資は誰にでもできる投資ではないといえるでしょう。
2.不動産投資に向いている人の特徴
不動産投資に向いているのは、次のような属性や性格を持っている人です。
1)サラリーマンや公務員など安定した収入を得られる職業
投資用ローンを組む際には金融機関から審査を受け、「返済能力がある」人物として評価される必要があります。
金融機関から見た返済能力のある人物とは、サラリーマン・公務員・医師や弁護士などの国家資格保有者などを指します。安定した収入がある事は審査において大きな武器となります。
「サラリーマンでも大丈夫?」という方は多いですが、サラリーマンは自営業の方とは違い企業から安定した給与収入が入るため、金融機関からの評価は高い傾向にあります。中でも、勤続年数が長い方への信用度は高いことから、転職などを考えている人はその前に融資を受けるなどタイミングにも工夫が必要です。
2)資産が多い人
現金預貯金はもちろん、株や債権などの有価証券などの資産が潤沢にある人は、給与以外にも一定の収入が得られ、リスク分散もできていると判断されることから、好条件で借り入れられる可能性が高いものと考えられます。
3)その他の借り入れが少ない人
有価証券や他の収益物件を所有していると、属性的に評価が上がる可能性がある一方、融資を組んでいる場合に関しては逆に評価が下がる可能性があります。
住宅ローンも、一種の借り入れです。不動産投資ローンと住宅ローン、どちらを先に借り入れるか悩む人も多いですが、双方が双方のローンを借りにくくしてしまう可能性もあるため、タイミングは慎重に考えなければなりません。
4)行動力と胆力がある人
賃貸事業を始めるまでには、不動産会社への訪問や物件選び、ローン申し込みなど物件獲得までの行動が必要となります。加えて多くの不動産会社を訪問し、沢山の物件を見学できる行動力がある方は成功する確率が高いと言えます。
よって「行動力のある方=不動産投資向き」と言えるでしょう。
不動産投資では投資用ローンとして数千万円~の債務を抱えることになりますので、どっしりと肝が据わった「胆力」がある方も不動産投資に向いています。
入居者が退去し、一時的に家賃収入が減少または無くなっても慌てない胆力は不動産投資に必須となります。
5)合理的な判断ができる人
不動産投資は「どの不動産会社を選ぶか」「どの物件に申し込むべきか」など判断の連続です。
例えば物件選びは物件の築年数や利回り、収支シミュレーションなどで判断しますが、数字や客観的事実に基づいた「合理的な判断」が重要となります。
たとえ見栄えが良い好印象の物件でも利回りが自身の希望に満たない場合には見送ったほうが良いですし、「自分はこういうマンションには住まない」と気乗りしない物件でもキャッシュフロー(手元に残るお金)が十分見込める場合には購入したほうが良いでしょう。
感情やその場の流れに左右されず、合理的な判断ができる方は不動産投資で成功できる確率が高くなります。
6)勤勉な人
不動産投資において、勉強ができるかできないかは大きな問題ではありません。しかし、不動産投資を学ぶ姿勢かあるかどうかは投資の成功を分けます。
自分が好きな物件を選び、好きな人に入居してもらえば儲かるというものではありません。市況も、刻一刻と変わっていくものです。どんなに優秀な人であっても、不動産投資で成功するには、常に新しい情報をインプットし、学び続ける姿勢が求められます。
3.不動産投資に向いていない人は諦めたほうが良い?
自営業の方や融資を受けにくい職業の方、行動力や判断力に自信のない方は不動産投資を諦めたほうが良いのでしょうか?
悩んでいる方はまず不動産会社に相談してみる事をおすすめします。
自営業の方でも過去数年間で安定した収入がある方、自己資金が多い方は審査に通る可能性があります。また、融資審査はタイミングや担当者によって結果が異なる事があり、一定の時期には審査が緩めになる金融機関も存在します。
不動産会社に相談し、客観的な意見を聞いてみましょう。
「行動力が無い」「ローンを背負う覚悟がない」という方も、不動産会社に話を聞きに行き、具体的なイメージを描くことで考え方が変わる可能性があります。
例えば「ローン=借金を背負うのは怖い」という方は多くいらっしゃいます。
住宅ローンであれば自身で働いて得た給料で返済しますが、投資用ローンは家賃収入で返済するためたとえ自身が病気になり働けない時でも、入居者がいて家賃収入が入ってくる場合には返済を行う事が出来ます。これを他人資本と言います。
不動産会社に行く事で、不動産投資への不安や恐怖から「発想の転換」を行い、オーナーになったという方は数多いです。
1)「少額不動産投資」という方法も
属性的、性格的に不動産投資に不向きだと考えられる人でも、少額投資なら比較的、簡単に始められるはずです。
少額不動産投資とは、複数の投資家から集めた資金を1つから複数の不動産に投資し、その収益を投資家に分配するという仕組みの投資ファンド。
現物の不動産投資では、経営や管理が伴いますが、少額投資では運用会社がその役割を担ってくれます。
2)とくに不動産クラウドファンディングがおすすめ
少額不動産投資には「REIT(不動産投資信託)」や小口化商品といったものがありますが、中でも投資初心者や少額から始めたい方におすすめなのは「不動産クラウドファンディグ」です。
不動産クラウドファンディングとは、賃貸住宅やリゾート開発、福祉施設の建築などのプロジェクトに対して出資する投資。
他の少額投資と比べるとファンドの想いや熱意に共感したうえで投資できるとともに、1口1万円から出資可能なため、いわゆる「投資」に向かない人にもおすすめです。
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まとめ
不動産投資に向いている人はサラリーマンなど安定した職業に就いているうえで一定の信用があり、行動力や勤勉なところがあり、合理的な判断ができるといった条件を満たしている方です。
ただし、融資審査や行動力・判断力などに自信が無い方でも、不動産会社に話を聞きに行く事で具体的な目標が見え、発想が変わりオーナーになったという事例もあります。また、不動産クラウドファンディングをはじめ、少額不動産投資という選択肢もあります。
まずは、不動産会社の個別相談やセミナーで話を聞きに行ってみましょう。