前職について
―まずは前職について教えてください。
新卒で入社したハウスメーカーに9年間勤務していました。
業務は注文住宅の設計です。
理想の住まいを求めるお客様の要望を聞いて、それを図面に落とし込んできました。
東京23区外が主な担当エリアで、手掛けた住宅は延べ300軒に上ります。
―建築の仕事に就いた原点は何ですか?
小学生の頃に見たテレビ番組に強く影響を受けました。
番組では、古くなった家を大改造し、蘇らせた事例を取り上げていました。
リノベーションによって建物が劇的に変わる様(さま)に魅了され、毎週テレビにかじりつくように番組を見ていました。
その影響で、小学校の卒業文集には「将来、建築家になる!」と書いていましたね。
大学は建築学科に進み、4年間で建築の知識を深めました。
ランドネットに転職した理由
―夢だった建築の仕事に携わることができた森澤さんが、ハウスメーカーからの転職を考えるようになったのは何故ですか?
「既存の住宅を生かす仕事がしたい」と思うようになったからです。
前職のハウスメーカーでは、既存の住宅を取り壊し、更地にして新築するケースがほとんどでした。
まだ利用できる建物を取り壊すことに対して勿体なさを感じ、古くなった住宅を再生する仕事に従事したいと考えるようになりました。
それが建築士としてキャリアを広げることにも繋がると思いました。
―転職活動はいかがでしたか?
転職活動中は、中古物件のリノベーションに力を入れている複数社の面接を受けました。
中には一度の面接で内定を出し、「すぐに出社して欲しい!」と迫られ入社を検討する余地すら与えてもらえない会社もありました。
一方、ランドネットは面接官が「一緒に働きませんか?」という寄り添う姿勢が印象的で、企業と応募者の双方が歩み寄るムードがありました。
そこから働く環境もある程度は想像できました。
また、中古物件をメインに年間5,295件の取引(2022年7月期時点)をしながら、リノベーションに注力する点にも惹かれましたね。
―ランドネットに入社してどうですか?
仕事はもちろん、労働条件にも満足しています。
週休2日ですし、前職と比べ残業時間が大幅に削減しました。
建築業界は長時間残業が当たり前、週休1日なんてこともざらにあります。
ランドネットに入社してからは、プライベートの時間が確保できるようになったので、休日は趣味のDIYで家具を作る等、充実した日々を送れています。
建築設計課の業務内容
―建築設計課の業務内容を教えてください。
建築設計課では、主にリフォーム・リノベーションのプランニングを行っています。
業務の流れは、以下になります。
①自社営業担当からリフォーム・リノベーションの依頼を受ける
②図面の設計
③見積もり
④(建築事業部)工事課に工事を依頼
⑤工事完了後は営業担当に引き継ぐ
―業務ステップをより詳しくお願いします。
まず、自社営業担当が仕入れた中古物件の①リフォーム依頼を建築設計課で受けます。
次に、リフォームする物件の②図面を設計します。
キッチンなど新しい設備の導入や、間取りを変更して新たな空間を作ります。
改修後は賃貸として利用されるケースが多い為、図面の設計では、部屋探しのお客様に選ばれる内装に仕上げることを意識しています。
図面を設計したら、③見積もり書類をまとめます。
見積もりはリフォームに掛かる費用だけでなく、導入する設備の正確なサイズが記載された仕様書も併せてメーカーに頼んで作成してもらいます。
まとめた見積もり書類は、④同じ部署の(建築事業部)工事課に提出します。
工事課の担当者が仕様書や見積書を基に現場の職人さんに施工を指示します。
無事に工事が完了したら、⑤営業担当に報告し、改修した中古物件の引継ぎを行います。
その後、改修した物件は営業担当が再販し、収益用物件として利用されます。
―図面の設計に関して、ランドネットの特徴は何ですか?
ランドネットは中古マンションを多く扱っている為、改修する建物の構造や専有面積が予め決まっています。
手を加えられる範囲が限られる中で設計する必要があります。
また、物件は空室であることから、住み手のニーズを想像しながら改修案を考える難しさもあります。
―改修案は何を基に考えますか?
ここで役立っているのが、新築戸建てを設計していた前職での経験です。
戸建てを新築するにあたり、居住空間への要望を物件のオーナーに何度もヒアリングしてきました。
そこで、住み手が求めるニーズがパターン化されていることに気づき、その知識は中古物件をリフォームするランドネットの設計でも活きています。
戸建てとマンションは構造こそ異なりますが、居住用である点は前職もランドネットも同じなので応用が利いていますね。
仕事のやりがい
―建築設計課でのやりがいは何ですか?
リノベーションした中古物件にすぐ買手が見つかった時はやりがいを感じます。
不動産オーナーである買手にとって、改修後の部屋の内装は賃貸として収益を上げられるかを判断する要素の一つです。
買手が見つかったという事は、部屋探しの内見者に好んでもらえる部屋に仕上げられたのかなと。
建築士としては嬉しくもありホッとします。
―改修した物件に買手が見つかるかは、建築士の腕に掛かっているんですね。
そうですね。
先日は設備、壁紙、床材を一新するリノベーションの設計を担当し、ヘリンボーン柄の床が印象的な1LDKに仕上げました。
完成イメージを3Dパースで作成して購入者を募集したところ着工前に成約しました。
設計におけるターゲティングが上手くいった事例です。
―普段、設計しているのはどのような物件ですか?
メインは築40年程度の中古マンションで、単身向けのワンルームからファミリー向けの2~3LDKまで幅広く扱います。
次に住む人が快適に過ごせる物件に蘇らせる。
こうした仕事に携われている点にもやりがいを感じています。
係長としての役割
―建築設計課のメンバーについて教えてください。
建築設計課のメンバーは12人(2023年5月31日時点)で、幅広い年齢層の社員が在籍しています。
最近は採用強化に伴い、新卒や中途入社1~2年目の20代社員が増えました。
ランドネットが建築事業部を組織的に大きくしようと動いている現在、経験の浅い若手社員の成長とチーム力の底上げが喫緊の課題です。
―係長として注力していることは何ですか?
建築事業部と営業部の連携強化に注力しています。
ランドネットは売上を伸ばす上で買取再販を強化していくスタンスです。
営業担当が仕入れた物件のリノベーションに関して、他社のリフォーム会社に外注するケースもありますが、できるだけ建築事業部で内製するよう注力しています。
その為、自社営業担当と改修案についてやり取りする場面が多く、係長としては円滑なコミュニケーションが図れるように部署間の関係構築を重視しています。
―営業担当との連携が重要なんですね。
図面の設計では営業担当と相談を重ねることも少なくありません。
導入する設備や間取りの変更等、営業担当のリクエストを聞き入れながら、建築士としての視点で改修が実現可能かどうかを判断します。
案件が上手く運ぶように、後輩には営業担当との上手なコミュニケーションの図り方などをアドバイスしています。
建築設計課で求められるリーダー像
―建築設計課が求めるリーダー像を教えてください。
建築設計課の特徴として、他部署の営業担当と協力する必要がありますから、リーダーには他部署と上手くコミュニケーションを取りながら仕事を進めてきた経験があると良いです。
求めるキャリアは、係長クラスであれば住宅の建築士として7年以上の経験がある人。
課長クラスであれば住宅はもちろん建築全般の知識も必要となり、建築士として10年以上の経験がある人が相応しいと思います。
また、プレイヤーとしてだけでなく、豊富な実務経験を活かして経験の浅い若手社員の教育にも情熱を注げる方を建築設計課では求めています。
―建築事業部では経験者の採用を強化していますね。
成長率130%(2023年7月期第二四半期業績における売上高の前年比)のランドネットでは、取引する物件数の伸長に伴い建築事業部の規模拡大に本腰を入れております。
部署として社内での存在感が増す中で、成長段階にある組織を牽引できるリーダー候補者を募集しています。
中古マンションのリノベーション設計でキャリアを発揮したい方は、ランドネット(建築事業部)建築設計課の求人にぜひご応募ください!
―森澤係長、本日はありがとうございました!