学生時代の過ごし方
―ふたりは学生時代からプログラミングを学んでいたようですね。
田村
大学では情報系学科に通い、プログラミングを学んできました。
4年間で習得したプログラミング言語は、「C言語」「C++」「JavaScript」「Python」などです。
子供の頃からパソコンやゲームを自作することが好きで、プログラミングを講義で学び、「作りたい!」を本格的に実践したいと思っていました。
ただ、基礎・低レイヤーの学習が中心で、学んだことが将来どのように役立つのか、当初はイメージできずにいたのも本音です。
豊福
“何かを作りたい”。
そう思うのは、エンジニアの性(さが)だと思います。
僕も、専門学校で3年間プログラミングを学んできました。
当時は、コードを書いて何かを作りたいという気持ちがありましたが、実際に何を作れば良いのかが思いつかなくて。
気がつけば、ライフハック的なツールを開発するために趣味でコーディングすることが多かったです。
田村
どんなツールを作ったの?
豊福
効率的に情報集めができるようになればと思い、インターネット上にある情報を抽出・加工するスクレイピングのツールを作ったり。
他にも、タイピングを僕の代わりにエミュレートしてくれるプログラムを書いたりと、人間の代わりに動いてくれるプログラミングに心血を注いできました。
若干悪ガキみたいな発想でプログラミングの経験を積んできたわけですが、一方で外部のコンテストにも、まじめに参加したことがあります(笑)。
田村
まじめかな〜?(笑)。
どんなコンテストに参加したの?
豊福
マイコンを用いた組み込みソフトウェアの技術を競うコンテスト「ETロボコン」や、Panasonic発のVieureka(ビューレカ)が主催するコンテストでは、画像解析やバックエンド構築に携わりました。
こうして学んだスキルの集大成として、卒業制作では母校の求人サイトのアップデートを提案しました。
求人サイトに「マイページ」や「閲覧履歴」が無かったので、その機能を追加するなどしてユーザー視点で使いやすいサイトに改善。
もちろん、利用する学生へのヒアリングで要求定義も行い、これがWebエンジニアとしての大きな一歩となりました。
就職活動
―とにかくプログラムを書いていたい、ふたりの“就活”はいかがでしたか。
田村
データ活用で企業の課題を解決へと導く「ビジネス職」に憧れ、就活を進めていました。
しかし、企業説明会を受けていくうちに、なんか違う気がしてきて。
自分がやりたいことを改めて見つめ直した時に、 大学で専攻しているプログラミングで何か身近な課題を解決できることはないかと思い、独学でアプリを開発してみました。
豊福
どんなアプリを作ったの?
田村
家畜の健康アプリを作りました。
実家が畜産業をやっていて、牛の治療履歴を手書きで記録しているのを目の当たりにし、作業効率に課題があると感じていたんです。
そこで、治療履歴をスマートフォンにデジタルで記録・管理できるものがあればと思い、開発を試みました。
用いた言語・フレームワークとしては、Ruby/Ruby on Railsと、TypeScript/Reactです。
実用段階には至りませんでしたが、当時すごく両親が喜んでくれて、日常を変えうるプログラミングの可能性に気づかされました。
大学時代に学んできたスキルを活かして、人に喜んで貰える仕事が自分には向いていると分かり、志望職種をエンジニア職に変更し、就活を再スタートしました。
豊福
エンジニア職なら、インターネット、ソフトウェア、ハードウェア、情報処理サービスといった幅広い業界・企業が対象になるけど、不動産業界にあるランドネットに入社した理由は?
田村
社会の課題解決に貢献できるエンジニアになれると思ったからです。
社長面接では、業務の効率化を図るべく、不動産業界のなかでいち早くDXを取り入れてきたランドネットの変化に対応するスピード感が伝わってきました。
また、事業拡大に向けて、toC向けサービスの新規開発と、既存システムの機能改善を担うエンジニア採用に対する意欲と熱量もすごかったです。
空き家問題など古くなった不動産の放置が増加している日本において、中古不動産の流通と再生を進める企業のシステムに携わることは、エンジニアとして社会貢献度の高い仕事ができると思いランドネットに入社しました。
豊福
たしかに、面接時に伝わる社長の熱量と意欲は圧巻でしたね。
一方、システム部門の責任者である川上部長の冷静さ。
この経営陣のバランスを見て、ランドネットが強い組織であることが分かりました。
田村
豊福君が思う“強い組織”とは?
豊福
例えば、経営陣全員がアクセル全開の組織だと、途中でバテると思うんです。
その点、多様な視点を持った経営陣が在籍するランドネットは、長く成長軌道を描ける会社なんじゃないかって。
就活中に読み込んだランドネットのIRやバランスシートからも業績を伸ばしていることを確認し、就活生としては安心して入社することができました。
インターンの内容と雰囲気
―内定後、インターンに参加したかと思います。参加期間や内容を教えてください。
田村
インターンに参加した期間は、大学4年の11月〜翌年3月までの4カ月でした。
週1〜3日参加し、入社後にエンジニアとして活躍できるよう、配属予定のチームで使用している言語・フレームワークの基礎を身に着けました。
他にも、実際に運用しているシステムの不具合を修正する仕事も任されました。
具体的には、不動産取引における売買契約の完全オンライン化を実現する自社開発システムにて、顧客が使用するマイページ画面のバグ修正です。
もちろん、扱うのは優先度の低い軽微な見た目のバグが中心でしたが、コードを書いたら先輩にレビューしてもらい、OKだったらシステムに取り入れられます。
分からないことは先輩が教えてくれますし、何より質問しやすい空気感があって、入社後も働きやすいだろうなと思いました。
―教わった先輩は誰ですか?
田村
小野坂さんです。
1つ上の先輩ですが、優しい人柄でいつも丁寧に教えてくれました。
座席が近いこともあり、今でもお世話になっています。
豊福
僕はインターンが楽しくて、会社の居心地が良すぎて所定時刻を過ぎてしまった日があり、早く帰るよう促されたことがありました(笑)。
インターンには11月頃から参加し、翌年2月下旬以降は、ほぼ毎日出社していました。
特に記憶に残っているタスクは、売上を伸ばした営業社員のインセンティブを決めるシステムの改修です。
要件定義を行い、締め日に売上をロックする機能などに携わりました。
インターンでは実際に社員と同様の業務を行い、この経験が入社後にも役立っています。
業務内容
―現在関わっているプロジェクトを教えてください。
田村
インターンの時にもさわりましたが、不動産取引を完全オンライン化する電子売買契約サービス「お客様マイページ」の開発です。
バックエンドとフロントエンドの両方で開発に携わりますが、コードを考える楽しさと上手く動作した時の喜びがやりがいでもあります。
仕事の進め方としてはアジャイル開発で、個人やペアプログラミングで実装を進めています。
小規模で開発をスタートした後、実際に現場で使用する他部署にもレビューを依頼。
これらの工程を繰り返し、初めて経験するチーム開発の流れや文化を楽しみながら働いています。
豊福
僕の場合は、個人作業がメインながらも、わからないことなどはチームで相談しつつ、開発を行っています。
プロジェクトは不動産クラウドファンディング事業(以下、クラファン)で、顧客側と当社側の両画面を開発する仕事です。
クラファンはリニューアル予定の事業ということで、従来より顧客満足度の高いサービスにすべく頻繁に社内会議が行われています。
会議が行われる度にバックエンドの仕事が舞い込むので、作業効率が重視されます。
リリースに向けてシステム開発部門もいよいよ慌ただしくなってきましたが、そのなかで皆が見落としていた問題に気づいたり、問題を解決できた時がやりがいですね。
―仕事を通じて感じたランドネットの魅力はありますか?
田村
経験の浅い新卒入社の意見であっても、立場や役職に関係なく意見を受け入れてくれる点です。
若手でも気づいた要件や改善の提案がしやすいですし、こうした環境でシステム開発に携わりながら、Webエンジニアが求める「作りたい」を実現できています。
入社して良かったと、改めて実感しますね。
豊福
新卒はもちろん、エンジニアにとっても働きやすい職場だと思います。
その理由は、営業活動を支援する自社開発システムの重要性をビジネスサイドの社員が理解しているからです。
自社開発システム『Real estate Cloud Platform』(以下、RCP)は、日本中の不動産データを網羅し、当社の営業社員が効率的な電話営業を展開するために、今や不可欠なシステムとなっています。
RCPの機能性と信頼性を高めるべく、実際に使用するビジネスサイドと要件定義を行うなかで、社内SEを必要としていることが伝わってきます。
営業とは異なり、システム部門は会社の利益に直結する部署ではありませんが、ビジネスサイドの業務を支援することで、会社の成長に貢献していきたいです。
就活生へ一言
―最後に、就活生に向けて一言お願いします。
田村
実を言うと、大学生活では所属していた英会話サークルで代表を務めるなど、学業以外のところに専念してきた節があります。
一見、エンジニアとは親和性のない活動ですが、青春を捧げ、自ら動いてきた経験は、就活やその後の仕事に役立っています。
皆さんも、自身が誇れる学生時代の経験を武器に、就活を乗り切って下さい!
Webエンジニア職については、開発したシステムがどこの誰に使用されて、どのように役立てられているのかが分からず、ユーザーの声が聞けないもどかしさを感じることがあるかもしれません。
ランドネットの場合、同じビル内で働く社員(ユーザー)の要望に応えるためにシステムが日々運用されており、ユーザーの声を直接聞くことができるほか、生きたシステム開発に携わることができます。
ユーザー視点を常に意識しながら、エンジニアとしてのスキルとキャリアを高められる環境が自慢の会社です。
皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています!
豊福
僕も新卒入社の後輩と一緒に働けることを楽しみにしています。
現在、就活中かと思いますが、悔いのない企業選択をしてほしいです。
エンジニア志望の学生が活躍できる業界は多岐に渡ります。
たくさんの企業から内定をもらって、納得のいくまで企業選びに悩み、最後はランドネットに魅力を感じて入社を決断してくれたら嬉しいです。
就活と残りの学生生活、全力で走り切ってください!
皆さんの活躍を応援しています。
―田村さん、豊福さん、本日はありがとうございました!