大家さんと不動産投資家は投資スタイルが全く違う?年齢層と収入例も紹介
不動産投資家と大家さんを同じ意味だと思っていませんか?
実は不動産投資家と大家では、同じ”不動産で利益を得る人”でも投資スタイルに違いがあります。
今回は不動産投資家と大家の違いの解説をはじめ、どの年代に不動産投資家が多いのか?収入例も併せてご紹介させていただきます。
1.そもそも不動産投資家の定義とは
不動産投資家と聞くと、家賃収入だけで生活している人だと思いがちですが、そうではなく、所有している不動産から収益を得ている人すべてを指します.
ここで重要なのは、所有している物件数は全く関係ないという事。
アパート100世帯以上所有している人も、マンション1室しか持っていない人も不動産投資家です。
また不動産投資家と似た言葉で“大家さん”がありますが、この2つの言葉には決定的に1つだけ違うことがあります。
2.大家と不動産投資家の1つの違い
所有物件から収益を得ている以上、不動産投資家と大家さんの違いに厳格な基準はございません。
ただ明らかに違う点として、所有物件の管理を自分で行うかどうかによる違いがあります。
不動産投資家の場合、多くの方は本業を持っております。
そのため以下の管理はすべて管理会社に任せています。
- 所有物件の客付け
- 草むしりなどの清掃
- 住民間のトラブル
- 修繕対応など
上記のメンテナンス業務を管理会社に依頼すると、1棟当たりの利益は減りますが、時間を掛けずに物件数を増やして利益の最大化が図れます。
一方で大家さんの場合、草むしりなどの清掃をはじめ、物件の修繕の業者手配など、管理会社に依頼せず可能な限り管理しようとします。
よって1棟当たりの利益額は高くなります。
しかし、すべて自己管理は時間的に難しい上、物件の管理をするための移動時間も考慮しなければなりません。
そのため、大家さんの所有物件は、主に自宅から近いエリアの物件購入が多い為、物件数を増やして利益の最大化を図るためには、管理会社の協力が不可欠になります。
3.不動産投資家の収入例は?
不動産投資家の収入を知る上で、ブログや、SNSで書いてある収入例を鵜呑みにしてはいけません。
なぜなら、運用方法や目的によって、大きく変わるからです。
運用方法の例として以下の例を紹介します。
- 価格が安い地方物件でキャッシュフローを狙う
- 自己資金が豊富で都心新築の1棟物件で資産性と収益を狙う
- 自己資金が少ないが、中古区分マンションの資産価値が落ちにくいエリアを狙う
毎月のキャッシュフローが欲しければ、購入額を抑えられる都心から離れた物件を購入したいと考えるでしょう。
ただし、資産性が低い為、購入後の下落リスクは高い上、人口減少によって需要が減ってしまい売れない物件も少なくありません。
一方で、資産性が高い都心であれば、購入金額が高く、家賃額よりも毎月のローンの支払い額のほうが上回ることも珍しくありません。
ただ、売却時に購入時とあまり変わらない金額で売りやすい為、最終益な売却益を狙うことも可能になります。
以上を踏まえて、手持ちの自己資金とキャッシュフローでシミュレーションをして、資産価値の落ちにくいエリアの中古区分マンションで運用する方が多いのだと思われます。
運用方法はあなたが思い描く未来によって変わりますが、それ以上にあなたが現時点で所有している自己資金や年収の状況によって、思い描いていた収入が得られないこともあるのです。
では目安とどれくらいの利回りを得られるのか現実的な視点で見ていきましょう。
1)不動産投資の利回り
サラリーマン投資家に人気がある東京都心のワンルームマンションの利回りとは、一般財団法人:日本不動産研究所の調査によると以下の通りです。
東京都のワンルーム投資の利回りは平均4.5%です。
出典:第42回「不動産投資家調査」(2020年4月現在)の調査結果
また同じ区分マンションを比較しても、地方では購入価格が安くなる分、なんと浜松市の年間利回りが17.51%と非常に高くなります。
出典:健美家:2020年上半期 政令指定都市 住宅系収益不動産「 高利回りランキング 」
一般的には、利回りが高くキャッシュフロー重視の物件は、立地が悪く、築古物件が多い為、空室リスクや修繕費による収益悪化リスクも踏まえて、投資をする必要があるでしょう。
一方で東京都のワンルーム投資は利回りが低いものの、資産価値が落ちにくく、売りやすい(売却益が狙える)メリットがあるといわれてます。
ここまで聞くと
「不動産投資は一部のお金持ちしかできない」
「不動産投資は難しそう・・・」
って思うかもしれません。
しかし、実は家賃収入から、不労所得を作っている不動産投資家は、あなたと同じ会社員の方が多いってご存じでしょうか?
それでは一体どんな人たちが、不動産投資家として利益を得ているのかをお伝えしていきます。
4.不動産投資家はどんな人が多い
総務省が発行している「平成 30 年住宅・土地統計調査 」によると、現住居以外に住宅を所有している最も多い年代が“65歳~69歳”の78万7千世帯と一番多く、50歳以上の10%以上の方が、現住居以外で不動産を持っている現状です。
さらにデータを読み進めていくと、現住居以外に住宅を所有する“65歳~69歳”の78万7千世帯の内、20万世帯の約3割が賃借用として住宅を貸出し、不動産投資家として最も多い世代と言えます。
考えられる理由はいくつかありますが、親の相続によって家を引き継ぎ、貸し出しをしていることも考えられます。
上記のデータから、不動産投資家は50代の方が多いといえるでしょう。
1)若い人では不動産投資家になるのは難しいのか?
若いサラリーマンの方でも、正しい方法で不動産を購入すれば、不動産投資家になる事は可能です。
なぜなら若くても安定した収入が得られる会社員であればローンが通りやすい上に、時間がネックになる会社員の代わりに管理会社が管理してくれます。
時間をかけずに副収入を現実的に得られる不動産投資は、現に多くのサラリーマンの方が実践し、資産形成をしています。
5.まとめ
今回の記事では不動産投資家と大家の違いは投資スタイルと解説させていただきました。
1つの物件の利益を最大化する為に自分で管理を行う大家スタイルで運営するのも1つの考え方だと思います。
しかし、日々の仕事が忙しく、時間がないサラリーマンの方こそ信頼できる不動産管理会社を探して、不動産投資家として利益を得ていきましょう。